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若山動物病院ブログ

低アルブミン血症

こんにちは。

千葉県佐倉市『若山動物病院』の松田です。

今日は「低アルブミン血症」についてお話ししたいと思います。この病気は、ペットの体内で重要な役割を果たすアルブミンというタンパク質の濃度が低下することによって引き起こされます。

低アルブミン血症

アルブミンは肝臓で生成され、血漿中に多く含まれる重要なタンパク質です。アルブミンの主な役割は、体内の液体のバランスを保つこと、血液中のホルモン、薬物、およびその他の物質を運搬する役割をしてくれています。このアルブミンの濃度が低下すると、様々な症状が現れ、生活の質に大きな影響を与える可能性があります。

目次

原因

低アルブミン血症の原因は色々ありますが、主に以下のようなものがあります

⚫︎肝疾患:肝硬変や肝炎など、肝臓の機能が低下してしまうことでアルブミンを作る量が減ってしまいます。

⚫︎腎疾患:腎臓の機能が低下することによってアルブミンが尿中に過剰に排出されることがあります。

⚫︎栄養不良:タンパク質の摂取不足や消化吸収がうまく出来ないことが原因でアルブミンの生成が追いつかないことがあります。

⚫︎消化器疾患:腸疾患によりタンパク質の吸収がうまく出来ないことがあります。

症状

低アルブミン血症の症状は以下のものがあります。

– 浮腫(特に足や顔)

– 疲労感

– 嘔吐や下痢

– 食欲不振

– 腹水(腹部に液体がたまる)

-体重減少

診断

診断は血液検査により行われ、アルブミンの血中濃度を測定します。また、尿検査や腹部の超音波検査、X線検査などを用いて原因を特定します。

治療

治療は原因に応じて変わってきますが、以下のものがあります。

⚫︎原因疾患の治療:肝疾患や腎疾患、感染症などの治療です。

⚫︎食事療法:低脂肪食の摂取や、それぞれの原因疾患に合わせた食事療法を行っていきます。

低アルブミン血症は、犬猫の健康や生活の質に大きな影響を与える可能性があります。早期発見と適切な治療がとても重要です!

毎週木曜日は、色々な疾患についての内容をお届けしていますのでぜひ過去のブログもご覧ください!
それではまた!