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動物病院で使うガス・ 酸素

動物病院で使うガス・ 酸素

あまりにも身近すぎて、その存在を忘れられてるものが「空気」です。
この空気の中には、約21%の酸素が含まれています。

「酸素」は「水」と同様に、「多細胞生物」が生きていく上で極めて重要な物質です。

酸素は呼吸することでカラダの中に取り込まれます。
そして酸素はミトコンドリア内で分解され「アデノシン三リン酸(ATP)」となりエネルギーとして利用されます。
このように多細胞生物は生命を維持するために酸素を必要とする、これは誰もが知っている事です。

「多細胞生物」って言い方は、馴染みが薄いですよね?
でも、ここでは訳あって‥‥‥
「生物」とは言わずに「多細胞生物」って言い方しています。

「単細胞生物」ってのは、聞いたことありますよね?
「単細胞生物」は1つの細胞で1つのカラダができている生物で、腸内に住む乳酸菌などの細菌やアメーバなどが居ます。
ちなみダチョウの卵の黄身も、1つの細胞なんですよ!

「多細胞生物」とは複数の細胞からカラダが出来ている生物で、ヒトなどの動物界や樹木などの植物界に属する生き物が含まれています。
当然、ヒトや犬猫も1つの細胞じゃありません!
ちなみヒトのカラダは、約30兆個の細胞から出来ていると言われています。

じゃ全ての多細胞生物が酸素を必要としているのかと言えば、違うんです!
実は生きるために酸素を必要としない「ヘネガヤ・サルミンコーラ」とか呼ばれる多細胞生物です。
これはサケに寄生する、クラゲの仲間だそうです。

またハダカデバネズミは、18分間も呼吸をしなくても生きられるそうです。
もしヒトが、そんなに呼吸をしなかったらカラダの組織に十分な酸素が行き渡らなくなります。

その結果、息苦しくなってしまいます。
そして全身のエネルギーが不足し、内臓にトラブルが起き様々な症状が出てしまいます。

そうなんですよ!
生きていくためには、十分な酸素量が必要なんです!