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若山動物病院ブログ

しっかり予防💉

こんにちは。
千葉県佐倉市『若山動物病院』の松田です。

ワンちゃんを飼う上で、健康管理をしていくことはとても重要です。その中でも、ワクチン接種は愛犬をさまざまな感染症から守るためにとても重要です。特に、混合ワクチンは一度の接種で複数の病気を予防することができ、犬の健康管理にはとても大切です。今回は、そんな混合ワクチンの重要性とその内容についてお話ししていきたいと思います。

目次

混合ワクチンとは?

混合ワクチン3

混合ワクチンとは、複数の病原体に対する予防成分を一つのワクチンにまとめたものです。これにより、一度の接種で複数の感染症に対して予防することができます。一般的に使用される混合ワクチンには、以下の病気に対する予防成分が含まれています。

予防できる病気

1. 犬ジステンパーウイルス 

    犬ジステンパーは、高熱や呼吸器症状、消化器症状、さらには神経症状を引き起こす非常に深刻な病気です。このウイルスは感染力が強く、治療が困難なため、予防が不可欠です。

2. 犬アデノウイルス 

    アデノウイルスには型1と型2があり、型1は犬伝染性肝炎、型2は犬ケンネルコフの一因です。特に型1は肝臓に深刻なダメージを与える可能性があり、予防が重要です。

3. 犬パルボウイルス

    パルボウイルス感染症は、特に子犬に対して致命的な病気で、重度の下痢や嘔吐、脱水症状を引き起こします。感染力が非常に強く、迅速な予防が必要です。

4. 犬パラインフルエンザウイルス 

    パラインフルエンザは、主に呼吸器系に影響を与える病気で、犬のケンネルコフの原因の一つです。咳やくしゃみなどの症状を引き起こし、他の呼吸器感染症と合併することが多いです。

5.犬コロナウイルス

 犬コロナウイルスは主に犬の腸に感染するウイルスです。感染すると、下痢、嘔吐、食欲不振、元気消失などの消化器症状を引き起こします。通常、命に関わることは少ないものの、特に子犬や免疫力の低下した犬では重症化することがあります。

6.レプトスピラ症 

    レプトスピラ症は細菌による感染症で、犬だけでなく人にも感染することがあります。発熱や嘔吐、筋肉痛、場合によっては腎不全や肝不全を引き起こします。

混合ワクチン1

ワクチンの種類

当院では6種ワクチンと8種ワクチンを取り扱っています。
この2つの違いとしては前述したレプトスピラ症の予防成分の有無の違いになります。
レプトスピラ症は人にも感染する可能性がある為、当院では8種ワクチンの接種をおすすめしています。

ワクチン接種スケジュール

子犬の混合ワクチン接種は、生後6〜8週間から始まり、3〜4週間ごとに追加接種が行われます。成犬の場合は、1年に1回の接種が推奨されています。

副作用について

混合ワクチンは一般的に安全ですが、まれに副作用が発生することがあります。軽度の副作用には、注射部位の腫れや痛み、軽い発熱、食欲不振などがあります。まれにアレルギー反応が発生することもあり、その場合は速やかに病院にご相談ください。

病気を予防することは健康寿命を延ばすためにはとても重要です。今のワンちゃんの状態でもワクチンを打つべきなのかわからない場合、その他疑問な点などあれば病院にご相談ください。