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割ってはいけない錠剤

割ってはいけない錠剤

カプセルはプラスチックみたいなモノだから、中味を出している。
錠剤は事前に全部割っておくとか、つぶして粉にして分けている。
そのようなことを、聞くことがあります!

いやいやいや!
それ~マズイでしょ!!

錠剤には、どこで割ってもほぼ均一に薬を含んでいるモノもあります。
しかし、均一じゃ無いモノもあります。
また割ってしまうと、薬としての効能が落ちてしまうモノもあります。

実は錠剤には、様々なタイプのモノがあります。
そこでチョット並べてみました。

素錠・裸錠、糖衣錠、フィルムコーティング錠、腸溶錠、口腔内崩壊錠(OD錠)、徐放性錠などなどです。

そしてそれら錠剤の特徴です。

素錠・裸錠

 薬の成分に添加物を混ぜ、圧縮して固めた錠剤です。
 どこで割ってもほぼ均一に薬を含んでいます。 

糖衣錠、フィルムコーティング錠

 錠剤の表面を糖や薄いフィルムで覆った錠剤です。
 割ってしまうと苦味や刺激があったり、湿気や光で薬の効果が落ちてしまう薬です。

腸溶錠

 錠剤の表面を胃で溶けないようコーティングし、腸で溶けるようにしてああります。
 カプセル剤にも腸で溶けるようなモノがあります。
 錠剤を割ってしったりカプセルから薬を出してしまうと、胃酸で薬の成分が壊れ効果が落ちてしまいます。

口腔内崩壊錠

 口の中に含むと唾液で溶けてしまうる薬です。
 薬の名に「OD錠」と付記されています。

徐放性錠

 1日1回飲んで効くように、錠剤に工夫されてる薬です。

日本で使われてる薬の数は、医療用医薬品と薬局の要指導薬品、一般用医薬品で2万5千種類もあるそうです。それらは錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、内服液剤、シロップ剤などの種類があります。

カプセル剤は、ゼラチンなどで作ったカプセルに薬を詰めた薬です。
粉末状の散剤、粒状の顆粒剤、薬の成分を精製水などに溶かした内服液剤、内服液剤に糖類や甘味料を加えたシロップ剤、飲む前に水などに溶かすドライシロップがあります。

最近はカプセル剤より錠剤が、しかも1日1回飲むだけで良い錠剤が多いように思いませんか?
しかも錠剤の構造が複雑になっていることが、多々あります。

錠剤の苦味を消すため、フィルムコーテーングして飲みやすく
飲んだ薬が胃に到達すると胃で溶ける膜が溶け、薬の成分が溶け発揮し。
次に腸に到達すると腸で溶ける膜が溶け、薬の成分が溶け効果を発揮しする!
単一の薬をただ固めた薬もありますが、このように工夫された薬もあります。

効果の長い薬には様々な工夫がされているモノも多く、割ることも砕くこともしない方が良いモノもあるため注意が大切です!