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動物病院で使うガス・窒素

動物病院で使うガス・窒素

窒素は大気中に約78%含まれている無色・透明・無臭で、とても安定しているガスです。
また大気中では酸素が約21%含まれていますが、窒素は酸素と反応することもありません。
しかも燃える事も他の物質と反応も起こさないガスです。

窒素はマイナス196℃と言う超低音で液体になります。
液体窒素は、細胞の凍結保存やイボなどを取り除く冷凍手術に使用されます。

当院では,そんな窒素から作られたプラズマガスを、歯周病や歯肉炎の治療に使用しています。
プラズマ治療は全身麻酔を必要とせず,しかも痛みも伴いません。
期待される効果としては、抗炎症効果、組織修復と修復の促進、殺菌などです。

プラズマって何?
そんな疑問を持ってしまいますよね?

プラズマをわかりやすく説明すると・・・

氷は温めると水になり、さらに熱すると蒸気に変わります。
つまり「固体」「液体」「気体」へと変化していきます。

この「気体」をさらに熱すると、原子を構成しているプラスの原子核とマイナスの電子がバラバラになり飛び回ります。
この状態をプラズマと言います。
そのためプラズマは「固体」「液体」「気体」にならぶ「物質の第4の状態」と言われています。

実はプラズマは、日々の生活の中で眼にする事が多々あります。
自然界のプラズマで代表的なモノが,太陽や雷です。
またロウソクの炎、蛍光灯やネオンサイン、見た事はありませんがオーロラや彗星の尾などもプラズマなんです。

このようなプラズマを歯肉炎や外耳炎、また創傷部位など炎症を伴っている部位に照射します。
ただ口臭は減り食欲が出たとしても軽減処置であり、歯石が取れるわけでもありませんし歯肉炎や歯周病が治るわけでもありません。

また口に風を当てられるのを嫌がる場合には、治療が難しいとも言えます。
ただ多くの子では慣れて、静かに治療を受けています。