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若山動物病院ブログ

受け継がれるもの

こんにちは。

千葉県佐倉市の『若山動物病院』の松田です。

連日の30度越えの気温で本格的な夏が始まってきていますね!
梅雨明けの時期は熱中症になってしまう方が多いそうなので、十分お気をつけください。
こまめな水分補給としっかり休憩もとってくださいね。

遺伝
母親のシロちゃん

さて、皆さんはワンちゃんネコちゃんの毛の遺伝について考えたことはありますか?

犬猫の毛色には様々あってブラック、ホワイト、ブルー、レッドなどその他にも多くあります。また毛質や柄もその子によって違いますよね。これは人が長い間に様々な掛け合わせが行われていったからだということが考えられます。
こういった毛色や柄がどのように遺伝しているのか、今回はそういったお話が出来たらと思っています。

遺伝
娘のルーサー

まず、前提として犬や猫の被毛の色、パターン、質はすべて遺伝子によって決まります。これらの遺伝子は、両親から子へと受け継がれ、その組み合わせによってさまざまな被毛の特徴が現れます。

また、遺伝子は対立遺伝子と呼ばれる一対の形式で存在します。これらは優性遺伝子と劣性遺伝子があります。優性遺伝子が存在すると、その特徴が表れやすくなり、劣性遺伝子は優性遺伝子がない場合にのみその特徴が現れます。

遺伝
娘のロイス

犬の被毛の色やパターンには多くの遺伝子が関与しています。以下はその一例です:
黒色と茶色:黒色の被毛は優性遺伝子Bによって決まります。茶色の被毛は劣性遺伝子bです。したがって、B BまたはBbの遺伝子を持つ犬は黒色の被毛を持ち、bbの遺伝子を持つ犬は茶色の被毛を持ちます。
毛質:巻き毛の遺伝子(C)は直毛の遺伝子(c)に対して優性です。CCまたはCcの遺伝子を持つ犬は巻き毛になります。
このように毛色が決められていくんですね。なのでその毛の遺伝子が入っているかどうかで決まってきます。

毛色には特殊な例もあり、犬種としてとても人気のあるヨークシャーテリアは一生の内に7回も毛色が変わることがあるそうです。絹のようにしなやかな毛質や毛色が変わっていく様は「動く宝石」と言われているそうです。

それではまた!