若山動物病院ブログ
顔がぁ〜〜
眼の下が腫れている。
よく見ると、その部位が赤くなり小さな穴が開いています。
穴から出てるジュクジュクを調べてみると、好中球など化膿している時に出てくる細胞がいっぱいです!
このような場合、歯の根の周りに膿が溜まってしまう「根尖病巣」が多いのですが、今回は「歯根破折」を起こしてました。
歯の根の先の炎症は、抗生剤を使っても効きが弱いと言われています。
それは歯の根の先は顎の骨の中に埋まっているため、歯の根の先まで抗生剤が届かないと言われます。
ただ歯の根の周囲の血液の流れている組織には,もちろん効果はあります。
ちなみ歯の根っこの部分は歯根と言われ、顎の骨の中に埋まっいるため直接見る事が出来ません。
破折とは、歯が割れたり折れたりすることを言います。
そして破折は、硬い物を噛むのが好きな子に多く見られます。
今回は「歯根破折」で、折れた歯の根の部分に細菌が入り込み歯を支えている骨や周囲の組織にまで炎症を起こしてしまったんです。
歯肉が腫れ、そこから膿が出たりする事もあります。
また顔に穴が開いてしまうこともあります。
歯根破折は、抜歯以外の治療方法はありません。
ちなみ見える部分の歯が折れるのを、歯冠破折と言います。
歯は乳歯から永久歯になった後は、生え変わることはありません。
そのため、永久歯は大切に使わなくてはなりません。
歯垢・歯石は口の中の健康状態を悪くします。
また口の中には歯周菌だけでなく,カビや原虫が住んでる事が多々あります。
そのため歯垢・歯石を取り除くだけでなく、口の中の環境を整える必要があります。
大粒ドライフードを良く噛み水をよく飲む、これが1番のケアです❣️