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若山動物病院ブログ

基礎は重要!

日々の診療の中で、良く頭に浮かぶのはカラダの中の構造です。
しかも各臓器の位置関係が立体的に、いわゆる3Dで浮かぶんですす。

大学で一番最初に学んだのが、解剖学でした。
解剖学は死んだ動物で学ぶ基礎獣医学の一つなんですが、今思えば・・・
生と向き合う学問でもあったなぁって!

カラダの構造を調べ頭の中に名称と臓器や各組織を覚える授業ですが、骨だけども200個以上もありそれぞれに名前が付いてます。

しかも実習の授業の最後にはテストがあって、100点取らないと帰れなかったんです。
だから実習の日は大変でした。。。
今は、教育熱心だった先生方にはとても感謝してます。

解剖は死因を明らかにするために行うイメージがありますが、それは病理解剖と言い病理学と言う別の分野です。
また動物同士のカラダの作りの違いを目的とした解剖は、比較解剖学と言い「生きる仕組み」を探る学問です。
これは、その動物を知る上でとても重要な事なんです。

動物のカラダの構造を比較するって、面白いですよね。
例えば「眼」
眼は丸いのに、瞳孔は「まん丸、縦細、横長、哺乳類じゃ無いけどイカの仲間にW型なんてモノもあります。
これって住む環境の違いからですよね。

腸の長さも、動物によって違いがあります。
ただカラダの大きさに差があるので、腸の長さを体長で割って比較してみると分かりやすくなります。
いわゆる腸/体長比ですが、猫は4、牛は20、、、この違いは食生活からですよね!

でも同じ臭食動物でも、腸/体長比がムッチャ大きい動物もいます。
これは食べてる草の種類の違いからですかね?
柔らかな草を食べてるのと、硬い草を食べてるのでは違う気がしますもんね!

哺乳類同士でもカラダの構造を見比べてみると異なる所が多々あり、そんな所ばっかりに眼が行ってしまいます。
しかし、似ている部分もあります。
だって乳腺があり、生まれた赤ちゃんに母乳を与える哺乳類ですもんね!

そうそう、鯨とネズミも同じ仲間なんですよねぇ〜!