若山動物病院ブログ
噛まれ傷
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の新垣です。
私事ですが、ついこの間、自分の手をネコちゃんに噛まれてしまいました…(+_+)
ネコちゃんに引っかかれたり噛まれたりしたことがある方はよ~く分かると思いますが、
”やられたとき”ではなく、”そのあと”がかなり痛んで腫れるんですよね…!!
今回はネコちゃんにやられてしまったときに、私たちの体に影響を及ぼす感染症をご紹介します♪
ネコちゃんの噛み傷&引っかき傷を作ってしまったときにかかりやすい感染症⇩
・パスツレラ症
・猫ひっかき病
・破傷風
絶対に感染するという事ではありませんが、これらの感染症やその他にかかる可能性は十分にありますので、
ネコちゃんでの怪我は早めに病院へ行きましょう(`・ω・´)ゞ
パスツレラ症
主な症状:噛まれた箇所の激痛や腫れ
噛まれた後、30分〜数時間後に、噛まれた箇所の激痛や腫れが起こります。
免疫力が弱いと重症化しやすく、敗血症や骨髄炎を起こし死亡する可能性もあります⚠
原因菌はネコちゃんの口腔内には100%近く、爪に約25%、ワンちゃんの口腔内にも約75%常在していると報告されています。
噛まれないようにするのはもちろん、キスなどでも感染することがあります⚠
猫ひっかき病
主な症状:噛まれた箇所の腫れ・膿・リンパ節の腫れ
引っかかれたり噛まれたときに傷が腫れたり膿んだりして、リンパ節も腫れることがあります。
重症になると視力障がいや肝機能障がいを起こすこともあります。
自然治癒することがほとんどですが、完治するまでに数週間から数ヶ月かかります。
猫ひっかき病の原因は、ネコノミが持っているバルトネラ菌です。
日本では7.2%のネコちゃんが、このバルトネラ菌をネコノミに感染させられて保菌していると言われています。
破傷風
主な症状:筋肉のこわばり・痙攣・発熱
噛まれた後、5〜10日経過してから筋肉のこわばりや痙攣、発熱などが起こります。
最悪のケースでは全身にけいれんが起こり、呼吸が出来なくなって死亡する事もあります。
破傷風にはワクチン接種があります!あらかじめ予防を受けておくととても有効です。
ここで上げた感染症は有名なものなので、みなさんも耳にしたことがあると思います(*’▽’)
この3つの他にもたくさんの感染症を引き起こす可能性がありますので、
もし万が一、怪我を負ってしまったら早めに病院へ受診しにいきましょう!!