若山動物病院ブログ
ラストラリー
2週間前に我が家の猫である、暁ちゃんが亡くなった時にも思ったことがあります。
猫は死期を悟ると、行動が変わります。
これは猫だけに限った事では無く、イヌもなんですが。。。
そうそう、ヒトでも同じだそうです。
死が迫ってくると、症状がチョット回復するかのよう見えるんです。
これを「ラストラリー」と言います。
訳すと「最後の回復」になりますが、日本じゃ「中治り現象」とも言います。
ラストラリーとは・・・・
命尽きるとなった時に、脳が頑張れーと幸福感を生み出すホルモンを分泌します。
そのためカラダも心も頑張ろうとし、まるで容体が回復したかのような現象が起きます。
もちろん、すべての仔に起こるわけではありません。
とっても嬉しい現象のように思えますが、その時間は長くは続きません。
それは数時間かもしれませんし、数日かもしれません。
あくまでも一時的な回復で、また元の状態に戻ってしまいます。
例えば・‥
食欲が無かったのに、突然食べだした。
意識が無かったよのに、動き出した。
思うように歩けなかったの、立ち上がり歩き出したり。
いく頭もの仔を看取っていて、思うんです。
突然寝床から這い出し起き上がり。。。
あらら?
寝心地が悪いのかな?
と思ったら、フードの置いてある場所まで歩いて行ってボリボリ
しかも、喉がゴロゴロと鳴ってる。
でも間も無く、死を迎えちゃうんです。
「うれしい!この調子で回復すればと思っても、それは束の間んl事。
そうなんですよ!
「ラストラリー」は神様がくれた「大切なヒトと過ごせる最後の時間」という贈り物なんです。
我が仔の体調不良に気付いた時には、すでに病状が進行してる場合があります。
それは、一見元気そうに見える「未病」の状態だったからです。