若山動物病院ブログ
アスター
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。
夏のギラギラとした日差しが落ち着き、柔らかな秋の日差しに少しずつ変わってきました。
院内に差し込む陽の光も優しくなってきたので、受付を彩るお花が生けられるようになりました。
当院では毎週金曜日に病院内のお花たちが入れ替わるようになっています。
夏の時季は強い日差しの影響で直射日光があたる受付にはお花を飾ることができませんでしたが、やはり受付にお花があるのとないのとでは雰囲気が全く違いますよね (´。• ᵕ •。`)
今週のお花たちの中でも特に可愛くて気になったのはこのお花!
赤と白という2色の可愛い色合いをしているお花は『アスター』と言います。
アスターは中国北部原産の半耐寒性の一年草で、18世紀にヨーロッパへ渡って品種改良がされたのち、世界に広がり江戸時代中期に日本へやってきました。
アスターは古代ギリシャ語で「星」をという意味で、お花の形が星のように見えることからこの名がつきました。
さらにアスターにはたくさんの種類があり、写真のアスターは『ココットマーブルレッド』という種類だそうです。
花形もたくさんあり、一重咲き・半八重咲き・八重咲き・ポンポン咲き・平弁咲き・管状弁咲き・針状弁咲きなど、今まで聞いたことないような花形もたくさん!
またアスターには「蝦夷菊」と「薩摩菊」という別名がついています。
「蝦夷菊」は渡来初期についた「江戸菊」という名が変化してエゾキクになったという説と、蝦夷のような寒冷地域でもよく育つことからそう呼ばれるようになったという説の2つがあるとされています。
そして「薩摩菊」は渡来後に九州で多く栽培されていたためにつたい名だと言われています。
蝦夷と薩摩ではだいぶ距離があるのに1つの花で繋がっているのはちょっと面白いですよね (๑´ㅂ`๑)
植物には不思議な力があり、見て・触れて・感じることで心が癒され、体の不調が軽減するなど体に大きな影響を与えます。
来院した際には病院のお庭や院内のお花たちに目を向けてみてくださいね!