若山動物病院ブログ
いろいろな温度🌡
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の新垣です。
9月も半ばに入りもう夏が終わる…はずですが、まだまだ暑いですね_(._.)_
セミの声もだんだん少なくなってきたな~と思っていたら…
つい最近に羽化した子がいるようです( *´艸`)
気温が30℃で湿度が80%を超える晴れの日が続くとセミは羽化を始めるそうなので
この子は台風が過ぎ去るのを待っていたようですね。
土の中にいるのに外の環境や気温を察知して良いタイミングで羽化できるのは本能なのでしょうか( ˘ω˘ )
季節で気温などの環境は変化しますが、私たちヒトやワンちゃん&ネコちゃんも体温は一定に保っています。
「常識」なことではありますが不思議に思ったことはありませんか~?
何も考えなくても、身体は体温が上がれば勝手に下げようとしますし、体温が下がれば勝手に上げようとします。
では、身体のどこで体温をコントロールしているのかご存知ですか(*^^)?
体温は脳の視床下部というところで管理されています。
視床下部には体温調節中枢があり、視床下部内を流れる血液の温度変化に反応して体温をコントロールしているのです。
そして皮膚にも温度を感知する器官があり、温度情報が感覚神経を通して体温調節中枢へ伝えられます。
あらゆる温度情報をまとめている中央器官の体温調節中枢には体温を一定に保つ働きがあります。
この部分がきちんと働いているので夏でも冬でも体温が変わりなく一定なのです(´ω`*)
ヒトは汗をかくことで、上がりすぎた体温を下げることができます。
よく”ワンちゃん&ネコちゃんは汗をかかない”と言われますが、ヒトより少ないですけれど足裏で汗をかきます💦
汗をかくのが少ない分、ハァハァ息を(パンティング)もしますよね(▽・w・)
他にも血流を良くして体内の熱を外に逃がしたり、骨格筋の弛緩によって熱を抑えたりすることで体温を下げようとします。
逆に体温を上げるには運動や食事をすることで体内でエネルギー(熱)を生みだし、その熱が逃げないようにするのです。
私たちが寒いときに鳥肌がたつのも熱を逃がさないように身体が反応しているひとつの例です(。-∀-)
外気温に関わらず体温は一定に保たれるという話を書きましたが、
春⇒夏や夏⇒秋など急激な環境・気温の変化で体温調節中枢の機能が追い付かず鈍くなってしまうことがあります(=゚ω゚)
そのためこれからの季節の変わり目は急に身体が冷えないように体調不良を予防できるようにしていきましょう♪