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若山動物病院ブログ

厄年という考え方

待合室の椅子に座って見上げると、大きく眼につく『』。
そして、7歳10歳13歳!の文字が掲げられています。
この年齢は、長年来院している飼い主さんにはお馴染みの数字です。
そのため、意味を聞かれることも少なくなりました。

でも今年初めての飼い主さんには、よく聞かれます。
「厄年なんてあるの??」

ここでの『厄年』は、私の52年の獣医師生活の中から勝手に導き出した『節目の歳』なんです。
一般に言われている「厄年」は、厄災が多く降りかかるとされる年齢のことを言います。

しかし厄年なんて科学的な根拠は、無いに等しいとは思ってはいます。
しかもヒトの厄年の場合、神社によっては厄年が違う事もありますよね?
そのため、お祓いしてもらって災が減るなんてあるの?そう思ってました。

でもズーッと前のある日、診療中のカルテを見て、ふと頭の中によぎったモノがあったんです。
『あれ?この仔もこの仔も○歳、』

どうして??
気になって気になって、そのためそこから気をつけてチェックしていたんです。

そしたら、それなりの傾向が!
当然『そんなもの関係ない!』って仔もいますけどね!

厄年を言い始めて、幾10年になるでしょうか?
学校の授業やNHKやらあちこちのセミナーでも、厄年の話をしましたからね。
それが浸透したのでしょうか?
世の中じゃ、普通のように厄年は7歳10歳13歳って言ってます!

7歳

7歳は、まだまだ若くて老化を感じさせません。
ヒトで言えば、まだまだ働き盛り、
でも、そろそろ中年の仲間入り『プレシニア』の時期なんです。
見た目には元気でも、内臓などの見えない部分など体の中は少〜し疲れてきてます。

10歳

10歳、そろそろ足腰にガタがきます。
気持ちは若くても、足が付いていかない!

13歳そして16歳

13歳、少〜し記憶力に問題が‥‥
そして16歳、見た目にも動きにも老け老けです。

日々、老化していきます。
見た目も急な変化はありません。

『厄年』だからと言って、必ず病気になるのではありません。
「健康管理には気をつけましょう」という、戒めの年齢です。

健康診断を受ける事で病気が未病の状態で見つかれば、とても嬉しいです。
でも本来は、健康診断は0歳からのものなんです。
ヒトじゃ乳児健診、小児健診ってありますものね!

「厄年」って考えば、日本では1200年も前の平安時代からあったそうです・
しかも、現在に至っても「厄年」と言われ続けてます。
それだけ生活の中に根強く残っている風習ですよね。
ワンちゃん猫ちゃんも、気をつけ下さいね!!