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若山動物病院ブログ

できもの?

イボ

こんにちは。

千葉県佐倉市『若山動物病院』の松田です。

普段ワンちゃんネコちゃんを触っているとイボのようなできものを発見することがあると思います。今回は、意外と身近にあるイボについて簡単にお話し出来ればと思っています。

1. イボとは?

「イボ」とは、皮膚の表面にできる小さなできものや腫瘍のようなものを指します。犬猫にできるイボは、形や大きさ、色がさまざまで、原因も一つではありません。多くの場合は無害なもので、特に高齢の犬猫にはよく見られますが、中には悪性の腫瘍も含まれる可能性があるため、注意が必要です。

イボ

2. 犬猫にできるイボの主な原因

  • 加齢

  高齢の犬猫は、若い動物に比べて皮膚の代謝が遅くなり、イボができやすくなります。これらは一般的に「老齢性イボ」と呼ばれるもので、無害な場合が多いです。

  • ウイルス感染

  一部のイボはウイルス感染によって引き起こされることがあります。特に若い個体や免疫力が低下している動物が感染しやすいとされています。

  • 良性腫瘍

 多くのイボは「脂肪腫」など、良性の腫瘍であることが一般的です。これらは増大することはあっても、がん化することはほとんどありません。

  • 皮膚の刺激や炎症

  擦り傷やかゆみによる頻繁なかきむしりが皮膚に刺激を与え、それがイボとして現れることもあります。

3. イボの見分け方と対応

イボが発見された場合、次の点に注目して状態を確認することが重要です。

  • 形や大きさ

  イボの形が均一で、特に変化がない場合は良性の可能性が高いです。逆に、不規則な形や急に大きくなる場合は、注意が必要です。

  • 色や質感

 イボが黒ずんでいたり、出血や潰れた跡が見られる場合は、悪性腫瘍の可能性もあります。また、硬いものや柔らかいものがあるため、触って感触を確認することも大切です。

  • 犬猫の様子

  イボがかゆみを伴っている場合や、ペットがその部分を頻繁にかいたり舐めたりするようであれば、炎症や感染の可能性も考えられます。

4. 動物病院に相談するタイミング

次の場合には、早めに病院にご相談ください。

  • イボが急激に大きくなったり、数が増える場合
  • 触るとペットが痛がる場合
  • 色や形が不規則で、表面に変化が見られる場合
  • 出血や炎症を起こしている場合

診察の際は、必要に応じて細胞診や組織検査を行い、良性か悪性かを確認します。場合によっては手術で取り除くことも選択肢の一つです。

また当院では局所麻酔を行い、表面を切除する処置も行っています。
早期の発見はその後の治療が大きく変わってきますので、できものを見つけたら病院にご相談ください。

それではまた!