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若山動物病院ブログ

ウンチが変

ものすごく元気な仔犬です!
食欲もあって活発に遊ぶのですが、何かウンチが変で気になるとの事です。

華乾さん曰く「ウンチの硬さが定まらない」との事なんです。
まぁ〜仔犬なので少し軟便気味でも良いとは思うのですが、新しく迎入れた仔なのでチェックです!

検査を行ってみると‥‥
あららっ、ジアルジアの感染です。

このジアルジアは腸に棲む原虫で、ヒトにも感染する『人獣共通感染症』です!

感染はウンチを介して行われるため、散歩でウンチをしたならば、チャント片付けておかないと他の仔へと感染させてしまいます。
ジアルジアの治療には薬を飲ませますが、駆除に時間がかかる事もあります。

しかもジアルジアは条件さえ揃えば、環境中で長期間生存する事が出来ます。
そのため治療して下痢が治っても、汚染された場所に行けば再度感染してしまう事があります。

中にはジアルジアに感染しても、発症せず無症状の仔も居ます。
この場合は発症していないだけであって、ウンチと一緒のジアルジアが排泄されてます。
そのため、他の仔への感染源となってしまいます。
言ってみてば、被害者から加害者になってしまっていると言う事です。

また仔犬や仔猫また免疫力の弱い仔などは、感染してしまうと発症してしまいます。
しかも重症化しやすい傾向にあります。
発症は、感染後1~2週間で下痢などの症状が見られるようになります。

下痢の状態は、水様状から泥状と様々です。
またウンチが白っぽくなる脂肪便や、吐き気や腹痛、脱水などの症状が見られる事もあります。

ジアルジアは顕微鏡を使用しての検査で、見つけるのは非常に難しい寄生虫です。
ただすごく感染している場合には、新鮮なウンチなら発見できる場合もあります。
そのため上の写真にも熱ように、ジアルジアの感染を検出するキットを使って検査をします。

治りづらい下痢、繰り返す下痢、また新しく仔犬や子猫を迎えた際には、ウンチの検査をしましょう!


再度!
ジアルジアはヒトにも感染する』事がありますので、注意しましょう!

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