若山動物病院ブログ
講義まで10日!
久しぶりに大学で講義を行うのだが、その日まで残すところ10日!
今回は動物看護学科の1年生2年生対象です。
1年生は、半年前までは高校生。
つまり、大学では教養科目・基礎科目の講義しか受けていません。
そのようなことから、一般向け、いわゆる市民講座みたいな内容で『基本的な老犬介護とその対策』の話でとの依頼です。
まぁ~言われてみれば‥‥
老犬に痴呆があったり介護が必要だったりという事すらまだ知らない、そのような生徒さんも多いかと思います。
ちなみ『老犬介護と対策』と言っても、当院で行っているのは介護にならない為の対策です!
動物病院には、病気を治す事を主としている動物病院と、病気にならないように予防を主とする動物病院があります。
当院は、後者の病気を予防する動物病院です。
もちろん治すことも頑張ってますが、それも予防に通じる事があるからです!
予防と言うと、ワクチンやフィラリアの予防が頭に浮かぶ事でしょう。
それは1次予防と言われる分野の中の、一部です。
予防には、それ以外に「2次予防、3次予防」があります。
2次予防や3次予防などの言葉を耳にされた事があるかもしれません。
しかし、多くの方は知らないのではと思います。
1次予防とは
生活習慣や生活環境の改善、健康教育などにより健康増進を図り、病気の発生を防ぐことを言います。
病気の発生の予防とは、予防接種や食住環境を改善して病気を予防することです。
また健康教育とは、当医で例えるなら月3回のセミナーなどの開催やプラム通信などの送付などを言います。
2次予防とは
まだ発症していない病気、いわゆる未病の状態の時に健診などによってカラダの異常を発見し、治療や指導などの対策を行い発症や重症化を予防する事です。
健康診断はで健康状態を確認するには、検査の内容が重要になります。
3次予防とは
進行してしまった病気の治療や治療後に、再発の予防をする事です。
このように予防には1次、2次、3次があります。
そしてそれぞれの段階で、適切な予防を行うことで健康寿命を延ばすことができます。
今回の講義では『老犬での2次予防』の話を行う予定です。
しかも中学生や高校生でも理解できる、そのような内容にまとめています!
もうストーリーは出来上がったので、それをスライドに起こし修正中です。
実際には2時間にも満たない内容ですが、その作成には数十時間を要します。
毎回、気合が入ってます!
『介護が必要無い、しかも健康寿命を延ばせるような暮らしをしよう!』
この思いがスライドから伝わってくれたら、すごく嬉しいと思いつつ頑張ってます。
ちなみ、猫ちゃんの老齢管理も行ってます!