千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。

今週に入ってから気温がグッと下がり、寒暖差から体調を崩す子が急増しています。
昨日のブログにもあったように、寒暖差による体の冷えはワンちゃん猫ちゃんにたくさんの影響をあたえます。

病院で暮らしているシロちゃんは寒暖差による体の冷えから尿もれが悪化し、ルーサーはお腹がギュルギュル鳴ってウンチの様子がいつもと違い、猫のおきくちゃんは一昨日からたまに咳が出て…。
ロイス以外はいろいろと大変なことになっています (╯︵╰,)

この症状がすべて寒暖差による体の冷えが影響しているのならば、することはただ一つ！
そう…『腹巻き』です！

当院では１０年以上前から皆さんにおススメしている『腹巻き』
その素晴らしさを改めてご紹介します。

腹巻きパワー その１：基礎代謝UP！

「基礎代謝」とは体温維持や心肺機能維持など生きていくために最低限必要なエネルギーのことで、年齢を重ねるにつれて徐々に低下してしまいます。
腹巻きをつけることで体が温められ、体温が１℃上がると基礎代謝は１０～１３％上がるとされています。
基礎代謝を上げると血流が改善されて内臓も活発になり、冷えに強い体を手に入れることができます。

また基礎代謝は筋肉量を増やすことでも向上することができます。

腹巻きパワー その２：美肌効果！

「新陳代謝」とは古い細胞が新しい細胞に入れ替わることで、体内の老廃物や余分な物を体から排出する働きをしています。
体内に老廃物が溜まってしまうと腸内環境の乱れや肌荒れ、むくみなど全身に悪影響を与えます。
腹巻きをすることで内臓の動きが改善されて老廃物の排出促進につながり、また血流やリンパの流れが良くなるので皮膚に栄養が行き渡りやすくなって美肌につながります。

腹巻きパワー その３：睡眠の質向上！

体が冷えていると体温を逃さないようにするために自律神経の一つである交感神経が優位に働きます。
そのため体がリラックスできずに眠りが浅くなり、睡眠の質が低下してしまいます。
睡眠不足は疲労を蓄積させ、体の発達や修復を促す成長ホルモンの分泌を妨げてしまいます。
腹巻きをすることで自律神経を整えて不眠を改善し、睡眠の質を向上させてくれます。

腹巻きパワー その４：免疫力UP！

腸には全体の６０％以上の免疫細胞が存在していると言われています。
お腹を温めることで腸内環境が整えられて免疫細胞の活性化にもつながり、また体温が１℃上がると免疫力は５〜６倍になるとされています。

腹巻きは寒い季節だけでなく、季節の変わり目や冷房で冷えやすい夏など１年を通して必要なアイテムです。
腹巻きを使う時の気候や状況、お家の子の生活スタイルに合わせて素材やデザインなどを変えて使い分けるのもいいですね。

どんどん気温が下がってくるこれからの季節にはウールやフリースなど保温性の高い素材がおすすめです。