若山動物病院ブログ
魔除け
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。
9月も終わりが近づき、ハロウィンの飾りつけをしている場所が多くなりました。
当院でも秋の健康診断が始まると同時に院内をハロウィン仕様に模様替え。
待合室にあるハロウィンツリーには、秋の健康診断を受けた子たちの顔写真がたくさん飾られています。
ハロウィンといえばカボチャの飾りが多いですが、カボチャ飾りの一つである「ジャック・オ・ランタン」は悪霊を追い払う『魔除け』の意味で飾られています。
そして当院の受付には1週間限定で「ジャック・オ・ランタン」とは違った『魔除け』が飾られています。
その『魔除け』とは『ナナカマド』です。
ナナカマドは実に五芒星のような筋が入っていることから、北欧では昔から「破魔の力」が授けられた植物として枝を家の入り口に飾ったり持ち歩いたりして魔除けに使われていました。
また北欧神話やケルト神話などにも登場し、神の命を救ったとして「聖なる魔法の木・命を守る木」とされています。
日本ではその名前の由来でもある「7回カマドに入れても燃え残る」ということから火災よけや落雷よけの木とされ、神社などにも多く植えられています。
またナナカマドはその燃えにくさから昔は木炭としても利用されており「炭にするためには七日間カマドに入れる必要がある」ため、その名がついたという説もあるそうです。
ちなみに、ナナカマドで作った備長炭は最上品とされていて火力が強く火持ちもいいんだとか。
最近ではナナカマドの実を果実酒に利用したり、実に含まれるソルビン酸という成分を利用して細菌やカビの増殖を防ぐ保存料としたりもしているそうです。
当院では毎週金曜日に病院内のお花たちが入れ替わるようになっています。
来院した際には病院のお庭や院内のお花たちに目を向けてみてくださいね!
『秋の健康診断』は12月中旬頃までおこなっています。
定期的に健康診断を受けて『魔』に負けないように健康な体作りをしていきましょう!