若山動物病院ブログ
早食い丸呑みだぁ〜
佐倉市の若山動物病院では、秋の健康診断が真っ最中です!
健康診断では血液検査と歯周病検査を主に行なっていますが、レントゲン写真や血圧などもチェックする場合もあります。
健康診断で撮影したレントゲン写真には、骨だけでなく内臓の状態も撮ります。
パット見て、最初に眼に写ったのはフードがいっぱい入った胃でした。
その写真の中に写った胃の中に、粒々が!
これはフードを早食いし、丸呑みする子に良く見られる写真です。
フードの早食い丸呑みは、健康や生活において様々な影響を与えることがあります。
消化不良
噛むことでフードは小さく砕かれ、唾液と混ざりあったりなど消化がスムーズになります。
しかし丸呑みをすることにより、フードの種類によっては胃などに負担がかかってしまう事があります。
その結果、胃腸にトラブルを引き起こすことがあります。
特に胃拡張や胃捻転などの症状を引き起こすリスクもあり、場合によっては緊急治療が必要になることもあります。
誤嚥
フードを急いで食べることで、誤って気管に入る危険性があります。
これにより窒息のリスクがあり、最悪の場合には命に関わることもあります。
特に乾燥したフードや形状が大きいフードでは、喉に詰まらせやすくなります。
このような状況を防ぐには、フードの形状やサイズに注意する必要があります。
肥満!
本来はフードをよく噛むことで、食欲が抑えられます。
しかし丸呑みをすることで満腹感が得られにくくなり、満足感を感じる前に大量に食べてしまいがちになります。
そのため、食べ過ぎてしまう事があります。
このよう丸呑みは肥満などの健康問題が引き起こす可能性があります。
行動
早食い丸呑みの習慣がつくと、常に急いで食べる傾向が強くなります。
そのため食事中に興奮し、他の仔やヒトに対して攻撃的になる場合があります。
食べてる時に手を出したら噛まれちゃっう、これが行動面の変化です。
これはフードを取られたくない、という本能的な行動からです。
対応
このような問題を防ぐために、ゆっくり食べるように週間づける事です。
そのためには一度に与える量を少なくしたり、「スローフィーダー」などの食器を使うことも効果的です。
また落ち着いた環境で食べさせることも重要です。