若山動物病院ブログ
健康診断の真の意義とは
健康診断を受けるとき、検査項目が気になりますよね?
実は検査項目も大切ですが、もっと大切なものがあります!
それは検査結果の考え方なんです。
特に当院では歯科健診も含んでいるため、検査結果の考え方や説明がとっても重要になります。
それは健康診断は何のために行なっているのか、健康診断の真の目的は何なのかと言うことを考えればわかります。
健康診断はカラダの状態を把握し、潜在的なリスクを早期に見つけるために行われるものです。
しかし飼い主さんは診断結果を見ただけでは、実際の健康状態はわかりにくい事があります。
そのため我々獣医師や動物看護師とコミュニケーションを取り、十分な説明と対話から検査結果の意味を理解する事が重要になります。
そして適切な予防と対策を考えていくことが、健康診断の真の目的となります。
健康診断では、その結果は様々な数値や指標などで出てきます。
しかし検査値を見るだけでは、具体的なリスクやその対策を把握するのは難しいものです。
例えば肝機能や腎機能の検査値が基準値を外れている場合、その値がどのような意味を持つのか、どのようなリスクがあるのかを判断しなくてはなりません。
また検査値が基準値から「わずかに外れている場合」には、どのように考えたら良いのか?
そのまま様子を見て良いのか?生活習慣の改善が必要なのか?
その説明のため、専門的な解説と具体的なアドバイスを獣医師が解説することが重要になります。
また日々の生活の中での注意事項などの説明は、獣医師だけでなく動物看護師の役割でもあります。
このように健康診断の結果を基に日常生活の改善ポイントを検討し、フードや運動、ストレス管理など生活習慣を見直し、今後の健康維持につなげなくてはなりません。
そして生活の質を高めるだけでなく、病気の予防までもサポートすることが重要になります。
健康診断の結果が基準値内だから安心、それで片付けてはダメなんでん。
そのような場合でもフードなどの生活習慣や病気のリスクを高める可能性、また予防のための具体的なアドバイスなど看護師とのコミュニケーションが役立つことが多々あります。
健康診断で異常が見つかった場合には、具体的な対策を考えることが重要です。
まずは生活習慣の改善として、生活スタイルに合った対策を考え改善に取り組みやすくする事が重要になります。
当院では異常が見つかったとしても、即投薬では無く異常値の出た原因を飼い主さんと一緒に考えています。
そこを治せば健康な状態に戻る事が無くても、良い状態に近づけることが出来るからです。
しかし生活習慣の改善だけでは対処しきれない場合もあるでしょう!
そのような場合には、投薬が必要になることがあります。
その際には投薬のタイミングなどを理解し、治療の効果を最大化し健康状態を維持するような努力が必要になります。
このように獣医師や動物看護師とのコミュニケーションは、健康診断の結果を理解し健康管理をより充実させるためには大切になります。
健康診断は検査を受けるのが半分、そしてその結果から健康を吉引き出すようにするのが残りの半分なんです。
つまり残りの半分が充分に行われないと、健康診断の意味が半減してしまいます。
その半分に、健康診断の価値があるわけです。
健康診断は一度きりのものではなく、定期的に行う事が重要です。
過去の結果と比較することで体調や健康状態の変化を知り、継続的に相談しながら必要な対策を講じることができます。
これにより病気の早期発見や進行の防止だけでなく、長期的な健康維持にもつながります。