千葉県佐倉市の『若山動物病院』の新垣です。

最近はどこにでもブタクサが黄色の花粉をつけていますね…。
花粉症である人なら、目の前にブタクサの壁があった時の絶望を共有できると思います( ；∀；)

ブタクサに限らず、
私たちと同じようにワンちゃんやネコちゃんも
花粉やダニ、食べ物などにアレルギー反応を起こすことがあります。

私たちはくしゃみや鼻水の症状が多いですが、ワンちゃん・ネコちゃんの場合の主な症状は皮膚炎です。
皮膚炎と一言でいっても、痒みや湿疹、脱毛などアレルギー反応が現れた際の症状はさまざまです。
痒みから皮膚をかきむしってしまい、皮膚炎の症状がさらに悪化・二次感染が起こることも少なくありません。

アレルギー性皮膚炎のほかに、アレルギーによって外耳炎も併発することがあります。
アレルギーを持っていると、皮膚のバリア機能が低下してしまい、感染症の外耳炎になりやすくなるのです。
食物アレルギーの場合は、皮膚炎だけでなく、下痢や嘔吐などの症状がみられることもあります。

そもそもアレルギーってなぜ起きるの～？？
アレルギーの原因となるアレルゲンが体内に入ったときに、免疫が体を守ろうと過剰に反応して、症状を引き起こします。
元々は体のために働いている免疫が頑張りすぎてしまっている状態なのですね…！

アレルギー反応を引き起こすアレルゲンの種類は、その子その子によって異なります。
アレルギーがまったくない子もいれば、遺伝的にアレルギーを発症しやすい種の子もいます。

そして、アレルギーの原因が1つとは限りません。複数のアレルギーを持っている場合もありますΣ(ﾟДﾟ)

ワンちゃん・ネコちゃんにも人と同じようにアレルギー検査(血液検査)があります！
花粉やカビ、ハウスダスト系や食物など一度に92種類の物質に対してアレルギー反応があるのかどうかを調べることができますよ(^_-)-☆

アレルギーは体質にも深くかかわりがあります。
例えば、今は強い花粉アレルギーの症状が出ていても、体質の変化などで来年・再来年には症状が軽減していることもあります。

現状でアレルギー性とみられる激しい症状があったり、特定の季節で同じ症状があったりするときに
アレルギー検査も一つの方法としてあるのだと頭のスミッコに置いておいてくださいね♪