若山動物病院ブログ
チョット複雑な気持ち
本当に、丈夫になったんですよ!
だから、ここズット健康診断とワクチンでしかお世話にならなくて!
いやぁ最初は先生の言うこと、ウサン臭い感じに思えたんですよ・・・
でも一応信じて、やってみたら病気にならなくなったんです!
健康診断とワクチンに来院した飼い主さんですが、挨拶もそこそこに開口一番に話して下さった言葉です。
嬉しいんですが、素直に喜べない部分もあって・・・
チョット複雑!
ヒトも猫も、生活習慣の問題から病気になる事が多いんです。
その生活習慣を見直すために行うのが、健康診断の真の目的なんです。
そのため、この秋も多くの飼い主さんが健康診断を受けて下さっています。
もし検査で異常値が出たとしても、即薬じゃないんですよねぇ~
考え方としては、なぜ異常値が出たかの考察です。
そして一番に食べ物と環境を改善、そうやって健康寿命を伸ばすようにします。
でも猫の生活習慣病って言っても、何となくボワーンとした感じで分かりずらいかもですよね。
生活習慣とは、日常的に繰り返す行動や行動パターンのことです。
当然ですが生活習慣は年齢、性格、飼われている環境によって大きく違います。
猫の生活習慣には、次のようなものになります。
1. 食習慣
猫は肉食動物でタンパク質と脂肪を多く含むフードが必要ですが、一日に数回に分けて少しずつ食べる習性があります。
そのため食事を朝夕にの2回にすることもありますが、自由採餌と言ってフードを置きっぱなしにして食べたいときに食べる事を選ぶ場合もあります。
水も少しずつ何回も飲む習性があるため、飲みやすい器や場所などを工夫をする必要があります。
2. トイレ習慣
猫は静かな場所で綺麗なトイレを好み、排泄後に砂をかける習性があります。
そのため屋内で飼う場合には、トイレの砂や環境、また日々の掃除が絶対に必要です。
3. 睡眠習慣
昼間は浅い眠りを繰り返し、暖く静かな場所を好み1日平均12~16時間、またそれ以上も眠ることがあります。
特に仔猫や高齢猫はよく眠ります。
4. 運動習慣
狩猟本能が強い動物のため、ジャンプやダッシュなどの行動が見られます。
若い猫は特に活発で、猫ジャラシなどのオモチャを使った遊びが好きです。
5. グルーミング習慣
毛並みを整え体温調整やリラックスのため、1日の約30~50%の時間を毛づくろいに費やします。
また同居猫に対してもグルーミングをすることもあります。
6. 行動習慣
縄張りを主張するために爪とぎ行動をするため、爪がとげるモノを置いてあげます。
好奇心が強く新しい物や場所に対して興味を持ちます。
またストレスを感じたときなどは、暗くて静かな場所に隠れる習性があります。
まとめ
猫の生活習慣を理解することで、猫がストレスなく快適に過ごせる環境を整えることができます。
そしてその結果、健康寿命が長くなっていきます!