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眠気を誘う物質

眠気を誘う物質

この頃、午後の3時前ごろになると眠くなってくるんです。
いやぁ~眠くて眠くて!
眠さに負けて眼をつぶると、チョット意識が遠のく感じになってしまうんです。

秋は眠くなる季節とも言われています。
その理由には、秋は寒暖差が大きいため自律神経が乱れてしまうこと!
また日照時間が短くなることからホルモンの分泌状態が悪くなり、睡眠不足になりがちになるんだそうです。

眠たくなる理由は「体内時計」と「睡眠圧」という仕組みなんですが・・・
体内時計は、脳の「視交叉上核」という部分が関係しています。
脳は光を浴びると目覚め、夜になり暗くなると眠気を感じるようになります。

そして「睡眠圧」です。
「睡眠圧」って言葉は、あまり聞きなれないですよね?

脳には、起きていると「アデノシン」という物質がたまります。
しかも起きてる時間が長くなると「アデノシン」の溜まる量も増えていきます。
そしてこの「アデノシン」が溜まると眠気が強くなり、これが「睡眠圧」と呼ばれるものです。

つまり睡眠圧は「カラダが眠りたがる力」とか「眠気のエネルギー」のようなものです。
「アデノシン」は日中活動している間に溜まり、夜になると「眠りたい!」という状態にさせます。
このアデノシンが増えれば増えるほど、脳は昼間でも「疲れたから休みた~い」と感じるようになります。

この「アデノシン」は眠ることにより減るため、睡眠が十分であれば朝起きたときは「睡眠圧ゼロ」になります。
しかし睡眠が不十分であれば「ゼロ」にはならないため、昼間にも眠気が出てしまうんです。

この「アデノシン」の働きを、一時的にブロックする物質があります。
それは皆さんがよく知っている「カフェイン」です。
よく「コーヒーを飲むと眠れなくなる」とか、言いますもんね。

カフェインは「眠気」を感じさせなくなるけれど、アデノシンを減らしてはいません。
そのためカフェインの効果が切れると、眠気がドッとやってきちゃいます。

カフェインの効果は、感受性は個体差があるため一概にこうだとは言えません。
ただカフェインはヒトだけでなく犬や猫でも作用しますので、注意が必要です!