若山動物病院ブログ
特発性膀胱炎
こんにちは。千葉県佐倉市『若山動物病院』の松田です。
最近寒くなってきたこともあり、おしっこトラブルで来院される方も増えてきました。
猫ちゃんがトイレでじっとしている時間が長い、頻繁にトイレに行くのにおしっこが出ていない、なんだか元気がない。このような症状はありませんか?それは「膀胱炎」のサインかもしれません。今回は、猫の膀胱炎について、原因や症状についてお話ししたいと思います。
目次
膀胱炎ってどんな病気?
膀胱炎は、膀胱内で炎症が起こる病気で、特に猫では特発性膀胱炎が多い傾向にあります。。これは細菌感染が原因ではなく、ストレスや食事の影響が多いです。
主な原因
ストレス:環境の変化(引っ越し、新しいペットの登場など)
食事:マグネシウムが多いフードや水分不足
肥満:尿路への負担が増加
運動不足
膀胱炎の主な症状
- トイレの頻度が増えるが、おしっこが少量しか出ない
- 血尿(ピンクや赤っぽいおしっこ)
- トイレ以外でおしっこをする
- トイレ中に鳴くなどの痛みのサイン
- 食欲不振や元気がない
膀胱炎を予防するには?
1. 水分をしっかり摂らせる
水分摂取量を増やすことで、尿の濃度を薄め、膀胱炎のリスクを減らします。
ウェットフードを取り入れる。
お水を飲みやすくするために、循環式の湧き出るタイプの給水機を使うのもおすすめです。
水飲み場を増やし、水を飲みやすい環境にする。
2. ストレスを軽減する
静かで落ち着ける場所を用意してあげる。
環境を大きく変えない。
猫専用のフェロモンスプレーなどを使用する。
3. 適切なフード選び
尿路の健康をサポートするフードを選ぶことが効果的です。
膀胱炎になってしまったら
- 食事療法
- 痛み止めや抗炎症薬の投与
- ストレス管理のアドバイス
猫の膀胱炎は、放っておくと慢性化してしまうことありますが、早めの対応をすることで改善がみられる病気です。普段から猫ちゃんの行動や健康状態に気をつけながら、異変に気付いたらすぐに対応することが大切です。
それではまた。
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