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若山動物病院ブログ

奇跡の2週間

幸せ

こんにちは。千葉県佐倉市『若山動物病院』の松田です。

「奇跡の2週間でした」本日飼い主さんからいただいた言葉です。
このところ食欲がなく下痢や吐き気があった子だったのですが、診察での薬と飼い主さんの愛情ですっかり調子が良くなったんですね。この言葉をいただけた時は僕らも嬉しい気持ちになりました。

薬はもちろんそうですが、飼い主さんからの愛情ってとても大事だと感じました。

その子は眼の圧力が上がってしまう眼圧亢進症でも通院していました。
そこで今回は眼圧亢進症についてお話ししたいと思います。

犬の眼圧亢進症は、眼圧が異常に高くなる状態です。眼圧が上がると視神経が圧迫され、最悪の場合失明につながる可能性があります

目次

原因

原因としては様々ありますが、ここでは代表的なものを挙げます。

  • 緑内障

最も多い原因で、房水(目の中を循環する液体)の流れが悪くなり、目の中に液体がたまります。

  • 眼の炎症

炎症によって房水の排出が阻害されます。

  • 腫瘍

目の中や周囲に腫瘍ができると、房水の流れが妨げられます。

  • 外傷

外傷による目の損傷が原因で眼圧が上がることがあります。

症状

目の充血

角膜の濁り(青白く見える)

目を痛がる(目をこする、しょぼつかせる)

瞳孔が開いたままになる

視力低下や失明

治療方法

内科治療(点眼薬・内服薬)

房水の排出を促す薬や、房水の産生を抑える薬を使うことがあります。
実は病院の看板犬のルーサーも眼圧が上がっていて、目薬をさしています。

外科治療

内科治療で効果がない場合、房水の排出経路を確保する手術をすることもあります。

注意点

定期的な健康診断で早期発見を心がけましょう。眼に関わらず病気は早期に治療を開始することで治りも早くなりますので、見た目でも眼に違和感を感じたら病院にご相談ください。

シニア犬や特定の犬種、柴犬、シーズー、コッカースパニエルなどは緑内障のリスクが高い傾向にあるので注意が必要です。

片目に発症した場合、もう片方の目もリスクが高くなるため、そのことを意識して注意深く見てみてください。

それではまた。