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お肌も乾燥!

お肌も乾燥!

外も屋内も湿度が下がり、その影響で皮膚を痒がり舐めたり噛んだりしている子がいます。

この時期に皮膚を痒がって舐めたり噛んだりする場合、その多くは皮膚の乾燥が絡んでいる可能性があります。
それを確かめるため、まず皮膚のチェックです。

カサカサした皮膚は、触るとざらついた感じがあります。
またフケのように白い粉が見られることもあり、見た目にも乾燥肌であることが分かります。

このような乾燥した皮膚になると痒みを伴うため、頻繁にその部分を舐めたり掻いたりします。
さらに乾燥が進むと毛の艶がなくなり、ぱさついたり抜け毛が増えることがあります。

掻き壊してしまうと赤みや湿疹、かさぶたができることがあります。
また感染が加わると、膿や独特のニオイが発生する事もあります。

乾燥や痒みの原因として考えられる主な要因には、まず環境があります。
冬の乾燥した空気や暖房の使用は室内の湿度を下げ、皮膚から水分を奪います。

また、食事の栄養バランスも大きな影響を与えます。
特にオメガ3やオメガ6といった必須脂肪酸が不足していると、皮膚の健康が損なわれ乾燥してしまうことがあります。

さらに使用しているシャンプーが刺激の強いものだったり、頻繁にシャンプーを行ったりすると皮膚が乾燥しやすくなります。
これ以外にもアトピー性皮膚炎や甲状腺機能低下症、クッシング症候群などの基礎疾患が乾燥の原因となることもあります。

対処法としては、まず環境を改善することが重要です。
加湿器を使用して部屋の湿度を40–60%にするのが良いのですが・・・
冬の外気や暖房機器による乾燥が厳しい場合もあるため、そこまで湿度を上げるのは難しいですよね?
そのような場合には、可能な範囲で湿度管理を行います。

次に食事内容の見直しが必要です。
栄養バランスを整え高品質なフードを選び、サーモンオイルなどを与えることで必須脂肪酸を補給します。
アレルギーが疑われる場合は、アレルギー対応フードへの切り替えも効果的です。

また日々のスキンケアも非常に重要です。

シャンプする場合には、低刺激で保湿効果のあるものを選びます。
そしてゴシゴシ洗わず優しく洗い、入浴後には保湿剤を使用して皮膚の水分を補います。

乾燥がひどい場合には、日常的に保湿クリームや保湿ジェルを塗ることが必要です

乾燥や痒みが続くと生活の質(QOL)が低下するだけでなく、二次的な細菌感染症のリスクも高まります。
そのため早めの対処と適切なケアを行うことが、快適な生活を守るための鍵となります。

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