若山動物病院ブログ
臭いウンチ・臭くないウンチ
このところ、冷えが原因なのか。。。
ウンチがピーピーの子の来院が多くなっています。
下痢にもさまざまな種類があり、臭いの強さにも違いがあります。
ここでは「とても臭い下痢」と「あまり臭くない下痢」の違いを説明します。
目次
とても臭い下痢
臭い下痢は。。。
これは腸内で細菌が未消化の食べ物を分解する過程で、硫黄や腐敗物質が発生することで起こります。
とっても強烈な、悪臭を放つものです。
たとえばサルモネラ菌や大腸菌などの感染による細菌性腸炎では、激しい腹痛や血便を伴い『非常〜に臭いウンチ』が出ることがあります。
また品質の悪いフードや高脂肪・高たんぱくなフードを摂った場合にも、消化不良で油っぽい便や泡状のウンチとなります。
さらに膵臓の消化酵素が不足していると、食物が十分に分解されずに臭い下痢を引き起こすこともあります。
あまり臭くない下痢
あまり臭くない下痢は。。。
腸の動きが早く内容物が短時間で排出されるため、発酵する時間が短く悪臭が発生しにくいのが特徴です。
たとえば寒さによる一時的な腸の過敏反応や、ストレス、過敏性腸症候群（IBS）の場合には、便は水様または柔らかいウンチが出ます。
しかし、臭いはほとんど感じられません。
また急なフードの変更や食べすぎによる一過性の消化不良も、軽い酸っぱい程度の臭いのウンチになります。
まとめ
とても臭い下痢は。細菌感染や消化不良、膵臓の問題など、深刻な原因が隠れている場合が多くあります。
逆にあまり臭わない下痢は一過性で軽度なことが多いですが、症状が長引く場合は注意しましょう。
ウンチの状態や臭いをよく観察し、早めの対処を心がけることが大切です。