若山動物病院ブログ
人生初の紙おむつ体験
眠っている間に処置も終え眼が醒めた、
「戻って来たぞ、さあ自由だ! …」と。
普通だったら
「若山さん大丈夫ですかぁ〜、無事に終わりましたよぉ〜」
なんて感じと思いきや、ここでまさかの出来事が。
「カラダを綺麗に拭きますからねェ〜」の、その後の事です。
「紙おむつ、着けますからね」
ん?
なに?
誰に?
なぜ?
チョイ眼を横にやると、看護師さんの手に大きなモノが見える。
と思った瞬間に有無を言わさず、ベッドで寝たままの状態で紙おむつを装着。
その瞬間、頭の中には「え? これ履くの?」の文字がぐるぐる回る。
幼少期以来、いやむしろ人生初、オトナの紙おむつ体験。

未知なる世界への扉が、今開かれた——
でも看護婦さん、おむつ装着は超手早いですよ。
枕元に貼ってある紙を見ると、これだけやってるんだから…..おむつ装着は超劇プロなんでしょうけど、とにかく手早い。
履いてみて、まず感じるのはモサモサ感。
普段の下着とは比べものにならないこの厚み、まるでふわふわの毛布を腰に巻いているようだ。
悪くない、むしろなんかちょっと安心感がある…けど、やっぱり違和感がすごい。
そして意外にも、ほんわか温かい。
もしかして、これ寒い季節にはアリなのでは?
窓からの景色を思い出しながら、新たな可能性に思いを馳せる。

しかし寝返りなどで動くと、別の問題が発生する。「ズルッ…」
ん? なんか下がってる気がするぞ?
お城のあたりがゴワゴワっとしてきて、下へと移動しそう。
いやいや、そんなまさか…と思いつつ、チョイ腰をあげて引っ張る。
こんなんで歩いたら
「おむつを落としたら終わりだ」と、寝てるのに歩いてる姿を思い妙な緊張感を抱える。
キット歩く時には、歩幅は狭く自然と赤ちゃんペースになるんだろうな。
そんなこんなで過ごし、もう20時を過ぎる。
最初は抵抗しかなかったけれど、気づけば紙おむつの包容力に少しずつ心を許している。
暖かいし、万が一の安心感ある。
これ…意外とアリなのでは?
いやダメだ、ここで沼にハマってはいけない。
私は自由を取り戻さねばならないのだ!
まぁ明日になったら卒業、名残惜しいと思うかも…..
まぁ、それは無いと思うしやっぱりホッとするよネ!
人生初の紙おむつ体験は、モサモサ&温か&ズリ落ちる感じの、そんな感触の時を過ごしてる。
次に履くときは…できれば、もうちょっと先の未来でお願いしたい。
ちなみ今も、その感触を味わいながら:….これを書いてる。