若山動物病院ブログ
換毛?
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。
今日は朝から寒く、先週末の春らしい陽気が嘘だったかのようです。
夜には雪が降るかもと天気予報で言っていたので、腹巻きや足湯をして体を冷やさないようにご注意ください。
こんな寒い日は床暖房の効いた事務所でぬくぬくと暖かくして過ごしている病院犬たち。
お昼の自由時間にどこかいい場所はないかと事務所をあちこち歩き回っていた病院犬ルーサーを発見 ▼•ﻌ•▼

ルーサーをよく見ると、右脇腹の毛が一部飛び出していました。

先日の暖かい陽気に誘われて換毛期が始まったのかと毛を引っこ抜いてみると、毛の抜け方が換毛期の感じと違う…。
毛が飛び出していた場所の皮膚を確認しようと毛を掻き分けると、毛が薄くなっていて皮膚にカサブタのようなものがついています。

病院犬3頭の中ではいつもルーサーが一番遅くに換毛期を迎えるため、珍しいなと思っていたらやっぱり皮膚のトラブルでした (´Д`;)
カサブタの正体を探るべく皮膚専用カメラで患部を撮影。
皮膚の表面を拡大してみると脱毛部分は周りの皮膚と比べてやや赤みがあり、黄色の皮脂汚れがカサブタのように固くなって皮膚にくっついていました。

冬から春にかけての時季は寒暖差が大きく、その影響で皮膚がストレスを感じて皮脂のコントロールがうまくいかなくなり、皮膚が潤いを失って乾燥肌を引き起こし、皮膚の新陳代謝やバリア機能も低下してしまいます。
乾燥やバリア機能の低下をおこした皮膚はさまざまな刺激に敏感になり、痒みや炎症などの皮膚トラブルをおこしやすくなります。
しばらくは皮膚や皮脂の状態を確認しながら定期的にシャンプーをしていく必要がありそうです (´・ω・`)
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