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猫の視力はどれくらい?

猫の視力はどれくらい?

猫って暗闇でも物にぶつかることなく、スイスイ歩いたり走ったりします。
またチョット遠くの小さな虫を眼で追いかけたりなど、何でも良~く見えるなぁと関心することがありませんか?
いやぁ〜眼が良いんだな、そんなイメージがあります。

でも実は・・・
猫の視力そのものは、ヒトよりもずっと低いんですよぉ〜!

どれくらい見えてるの?

たとえば、私たちヒトが20メートル先のものをハッキリ見分けられるとします。
しかし猫ちゃんの場合は、同じものを約6メートル以内まで近づかないとハッキリ見えないそうです。

視力で言うと、ヒトが1.0に対して猫は0.1以下なんですって!
これってヒトの「2/10」~「2/20」程度の視力・・・と言われています。

つまり言ってみれば・・・
ぼんやりと輪郭だけをとらえるような見え方、そんな感じかもだよね!

でも暗闇には超強い!

視力は弱いけど、その代わりに暗闇では人間の6~8倍もよく見えます!
それは眼の中には「タペタム(輝板)」という光を反射する層があって、入ってきた光をムダなく再利用できることによります。
暗い夜道など猫の眼がキラッと光るのは、このタペタムのおかげ。

さらに猫ちゃんの網膜には「桿体細胞(かんたいさいぼう)」という暗い場所に強い細胞が多数存在します。

だからね・・・
ヒトには暗くて見えないような場所でも、猫には「ちゃんと見えてる」んです。

動いてるものには超敏感!

もうひとつ、猫の視力ですごいのが「動体視力」です。

猫ちゃんは止まってるものより、動くものに強く反応します。
オモチャの猫じゃらし、飛んでる虫、ちらっと動いた光や影・・・
あれらを、すかさずロックオン!
そんなことができるのは、猫ちゃんの獲物をとらえるために培われた能力なんです。

つまり生きていくには・・・
細かい色や形より、「動いたモノ!」をいち早く察知する方が重要だったんですよ!

近くのものは見えてるの?

実は猫ちゃん、近くのものを見るのも少〜し苦手だそうなんです。
小さいおやつや物などは、眼よりもヒゲや鼻で確認しています。
これも「視力より感覚で補う」猫ちゃんならではのスタイルです。

猫の視力は「必要十分」

今までの説明から、「猫って、そんなに見えてないの?本当のかな??」と半信半疑になってしまいます。

  • 暗くても見える
  • 動きはバッチリ見える
  • 色はあんまり分からない、しかしそれは狩りには関係ない

でも猫ちゃんにとっては「これで十分」なんです。

我々の眼は「暮らしていくには完璧」で、まったく問題の無いものなんです!

まとめ

  • 猫の視力は人より弱く、約0.1以下
  • 遠くのものはぼやけて見えている
  • 暗い場所では人の6~8倍よく見える
  • 動きにはとても敏感
  • 近くの物はヒゲや鼻で確認!

猫ちゃんの眼は「ヒトと同じように見えてるわけじゃない」ということなんですが、生きていく上では全く問題の無いことなんです!
猫の視線の先にある「猫の世界」はどんな世界なのか、想像してみてくださいね。