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猫を傷つけると死刑⁉

猫を傷つけると死刑⁉

ちょっと前に聞いたんですけどね・・・
「猫をいじめるとバチが当たる」なんてもんじゃなくて、なんと「死刑」になった時代があったらしいんです!

それが古代エジプトのお話。
そう、あの文明では猫への愛がハンパなかったんです。

エジプトといえば、ピラミッドとかファラオのミイラ、財宝なんかを思い浮かべますよね。
でも実はそれ以上に、猫への信仰心がすごすぎて・・・
「猫を殺す=国家への冒涜」って扱いだったんですって!

いや〜、さすがにそこまで猫を大事にしてたなんて、ちょっとビックリですよね。
今回は、そんな猫を命がけで守った文明の、信じられないようなエピソードをご紹介します。

猫は神の化身だった

古代エジプトには「バステト」という女神がいました。
もともとは「バステト」は太陽神ラーの娘として信仰されていて、最初はライオンの姿をしていたんです。
でも時代が進むにつれて、だんだん猫の姿や猫の頭を持つ女神像に変化していきました。

バステトはやがて「優しさ」「母性」「家庭の守り」を象徴する存在になったのです。
そんな背景から、猫は「バステトの化身」と考えられるようになったんです。

古代エジプト人にとって、猫は穀物をネズミから守る大切な存在であり優美で神秘的な動物でした。
だから家で飼われる猫は、ただのペットじゃなく「神聖な守り神」とされていたんです。

猫を傷つけたら・・まさかの死刑!

猫はバステト神の化身でした。
つまり絶対に守らなければならない存在だったのです。
そのため猫を傷つけたり殺してしまうことは「国家への冒涜」とされ、事故であっても許されなかったんです。

実際に残っている記録では・・・

紀元前5世紀ごろ、誤って猫を殺してしまったエジプト人がいました。
すると家族や住民が激怒し、その場で処刑されてしまったとかなんです・・・
止めに入ったローマ人の使節団も「これはエジプトの文化だから」と、何もできなかったそうです。

火事のときは猫が最優先!

火事が起きたとき、エジプト人にとって一番大事なのは財産でも自分の命でもなく。そう猫なんです!
とにかく猫を助けることが最優先で、実際に猫を救うために火の中突入して命を落とした人もいたと言われています。

猫の死には喪に服す

大切な猫が亡くなったとき、飼い主は悲しみを表すために眉毛を剃ったそうです。
さらに猫のミイラも数多く発掘されていて、丁重に葬られていたことが分かっています。
中には人間のお墓よりも立派な棺に納められた猫もいたとかなんですって!

猫ミイラの大量生産⁉

猫があまりに神聖視されたせいで、「神への供物」として猫のミイラが大流行しました。
一部の業者は猫を繁殖させ、ミイラにするというビジネスまで始めてしまったそうです。
信仰心とお金儲けが入り混じった、なんとも言えない一面です。

まとめ

古代エジプトは、まさに究極の猫愛文明だったんです。
猫は神として崇められ、死後も手厚く葬られ、傷つければ死刑になるほど大切にされていました。
「猫を大切に」なんてよく言いますが・・・
古代エジプトの人たちは、それを命がけで実践していたんです。