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若山動物病院ブログ

猫は静かに語る動物

猫は静かに語る動物

猫って、静かな動物って言うけど???
それって、本当なの?

そう本当なんだよ!
俺ら猫同士は、あまり鳴かないんだよ。
実はこれ、猫という動物の生態と進化に深〜く関係しているのね。

猫たちを観察するとわかりますが、成猫同士はほとんど鳴きません。
なぜなら猫は単独行動が基本の動物で、群れで暮らす犬とは違って「声でやりとりする」必要性が少なかったからです。

しかも声を出すことは、天敵や獲物に自分の存在を知らせてしまうリスクもあります。
そのため猫はできるだけ静かに、ニオイやボディランゲージで意思表示をしていたのです。

子猫は鳴くけど大人になると鳴かなくなる?

実は、生まれて間もない子猫はよく鳴きます。
これは「お腹すいた」「寒い」「ママどこ?」と、母猫に助けを求めるためです。
でも独り立ちすると、そのような鳴き声を出すことがなくなります。
特に猫同士の間での必要な情報は、ニオイや視線、しっぽの動き、耳の角度で伝え合うようになります。

「ニャー」は人間にだけ?

それでも猫が「ニャー」と鳴くことがあります。
これはヒトとのコミュニケーションのためなんです!

「ニャー」と鳴けば、飼い主さんが振り向いてくれます。
そしてごはんをくれたり、遊んでくれたり、時にはドアを開けてくれるなど様々なことをしてくれます。
つまり「鳴けば何かしてくれる=ヒト」と学習し、猫の頭の中に「鳴く=何かしてもらえる」と言う図式が出来てしまっているのです。

じゃあ猫同士で鳴くのはどんなとき?

実際には猫同士でも、特定の場面では鳴きます。

例えば・・・
ケンカや縄張り争いの時 ▶️ 唸る、シャーッと威嚇する
発情期 ▶️ オス・メスともに大声で鳴く
母猫と子猫 ▶️ 子猫の呼び声、母猫のやさしい「クルル」

これらは例外的なコミュニケーションなのね!
普段は静か〜に暮らしているのが俺ら、猫族なんだよねぇ〜

まとめ・猫は静かに語る動物

猫同士はあまり鳴きません。
鳴き声は「特別な場面」だけに使う道具で、日常的にはニオイや仕草で語る静かな動物なんです。
でもそんな猫たちが「ニャー」とたくさんおしゃべりしてくれるのなら、それは猫との絆がある証なのかもしれませんね。