若山動物病院ブログ
猫のカラダはセンサー!
「猫って、なんとなく変なタイミングでソワソワし始めるよね」
「うちの子、雷が鳴る前から隠れてる気がする。」
そんなことを思ったこと、ありませんか?
実は、それは猫が何かを敏感に感じ取ったサインかもしれません。
今回は猫が、まるで何かのセンサーのように働く仕組みのお話です。
猫が感じるのは空気の変化
私たちヒトには気圧や湿度、空気中の何らかの変化などは、あまり敏感には分かりません。
まぁ中には。そうじゃない方もいらっしゃるかもですが・・・
しかし猫は敏感にそれらを察知して、行動に移す能力を持っていると言われています。
例えば雷が近づいてきた場合、空気中のイオンや静電気の量が急激に変化します。
猫はこの変化を「ヒゲ」や「毛」、「皮膚」のセンサーで感じ取るのです。

そうなのよねぇ
「なんだかイヤな感じがするニャぁ~、退避じゃ〜!」
そう本能的に感じちゃって、避難態勢に入るんだよ。
「なんとなく落ち着かない」は、科学的に正しい?
猫が窓辺でソワソワし始めたり、押し入れやクローゼットの奥に隠れたがったりすることがあります。
そんな時・・・
「何だか変だぞ?」
と思ったら、雷雨や地震、気圧の急変などが近づいているのかもしれません。
実際に、多くの飼い主さんからこんな報告がありました。
- 雷が鳴る30分前から猫が隠れ始めた
- 地震の前日に猫が落ち着かなくなった
- 台風の接近中にやたらと甘えてきた
これらは猫が何かを感じ、自然の変化に対して防御モードに入ったサインとも言えるのです。
猫は地震予知もできる?
科学的にはまだ証明されていませんが、「動物は地震を予知する」という話は世界中で報告されています。
特に猫は地面から伝わるわずかな振動や、空気中のイオンバランスの変化・静電気の変化に対して非常に敏感であると言われています。
つまり、ヒトよりも早く異変を感じ取ることができるのです。

そうなのよねぇ
猫のカラダは、ある意味で「生きている異常感知器」と言えるんだよ!
静電気で「ご機嫌ナナメ」に?
猫が急にイライラしたり、撫でられるのを嫌がるようになるのは静電気が関係しているとも言われています。
特に冬の乾燥期などは静電気が発生しやすくなり、猫のカラダに触るとパチッなることがありますよね。
それってカラダに静電気が溜まっているってことなんです。
それが不快で「もう触らないでニャッ!」という態度になることもあるんです。

もし静電気が溜まるようだったら、静電気対策して欲しいなぁ・・・
部屋を加湿するなど、保湿対策をお願いね!
猫の自然センサーとしての観察ポイント
以下のような行動が見られたら、自然の変化を猫が感じ取っているのかもしれません。
猫の行動と考えられる環境の変化をまとめてみました。
- 急に隠れる、狭い場所に入る ▶️ 雷、気圧低下、地震前兆
- ヒゲや毛が立ち気味で落ち着かない. ▶️ 静電気・空気の電場変化
- ぴったりくっついてくる. ▶️ 不安や外部刺激の察知
- なでると嫌がる or 急に怒る ▶️ 静電気による刺激の可能性

我々は自然の小さな変化をキャッチしているんだよ。
つまり天気の変化を察知する、能力を持っているのね。
だから猫は気象予報士みたいなものなんだと思って!
■ まとめ
私たちが気づかない変化にいち早く反応する猫の能力は、まさに自然界の気象予報士。
その感覚は科学的にすべてが解明されているわけではありません。
しかしヒゲ・毛・皮膚・行動のすべてがセンサーとなって働いていると考えられています。
もし落ち着かない様子であった場合には、気をつけて下さいね!