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パクリの瞬間!まさかの反撃⁉

パクリの瞬間!まさかの反撃⁉

こんにちは、動物病院で日々奮闘する獣医師です。
今日はチョッピリ痛かったけど、なんだかクスっと笑える出来事のご紹介です。

健康診断、すべて順調!

いつも通ってくださっている飼い主さんが、猫ちゃんのワクチン接種にいらっしゃいました。
猫ちゃんは1歳の男の子。
名前は「チャーリー」くん(仮名)。
ちょっとビビりさんっぽいだけ、おとなしい子なんです。

「じゃあ〜まず健康診断からですね」と、いつものように優しく声をかけながら診察開始。

・体重OK
・耳きれい!
・目もキラキラ
・関節しっかり
・皮膚もツヤツヤ!
・そして問題の歯周検査……お口もバッチリ!

「これなら安心してワクチン打てますね~」
そうなんです、ここまではすべてが完璧だったんです。
あの瞬間までは・・・

そして運命の「その瞬間」

聴診器を片付け、注射器を準備して、いざ!ワクチンを打とうとしたその時──

「パクリ!!」
え?今、なにかが起きましたよね?
ん?私の手首に歯形が??

猫ちゃんって本当にすごいですよね。
さっきまでゴロゴロしてたのに・・・
針を見た瞬間、まるで「バトルモード」に切り替わったかのような動き!
まさに「猫スイッチ」発動です!

でもねぇ〜チャーリくん、スイッチがONになる前に教えて?
せめて3秒前くらいに、予告して欲しかったなぁ〜

噛まれたけど、笑えてくる

手首を見てみると、あぁあぁ・・・しっかり2つの歯型が。
しばらくすると、内出血とともに立派な勲章ができました。

でも不思議なことに痛みより先に、笑いがこみあげてきたんですよね。
油断はしていないので、いつもは猫ちゃんの動きには敏感に反応できてるんです。
なのに・・・

「やられちゃったぁ!」っていう、あの何とも言えない脱力感。
皆さん、わかりますか?
猫ちゃんの瞬発力に負けた時に敗北感・・・

決してチャーリーくんは悪くない!

念のため申し上げておくと、チャーリーくんは悪くありません!
ワクチン接種はあなたのためよ!
そう言い聞かせても嫌なものは嫌!当然のことですよね。

むしろ全力で「イヤ!」と表現してくれるってことは、正直言って健康な証拠でもあります。
この出来事で、また一つ「猫の気持ちを想像する力」が磨かれた気がします。

でも対策は必要!

もちろん、その後はしっかりと洗浄・消毒・薬の服用です。
猫ちゃんの噛み傷は意外と深くて、感染のリスクが高いのです。
皆さんも万が一猫ちゃんに噛まれてしまったら、すぐに医療機関へGO!

今日も猫に学ぶ日々

動物病院では、毎日が「予想外」の連続です。
猫ちゃんもワンちゃんも、思いがけない動きを見せてくれます。

「今日はどんな子が来るかな?」
「今日も無傷で終われるかな?」

そんな思いの日々を、これからも楽しみながら過ごしていきます。