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シニア猫と暮らすために大切なこと

シニア猫と暮らすために大切なこと

本日は「ぷらむ倶楽部」は、私の担当の日でした。
「シニア期の猫の健康」という題で、「シニア猫と暮らすために大切なこと」~快適に長生きする秘訣とは?と言う内容です。

猫ちゃんも年齢を重ねると、若い頃とは少しずつ変わってきます。
見た目や行動がゆるやかに変化していくのは、シニア期の自然な流れ。でも、「歳だから仕方ない」と片付けず、少しの気づきと工夫で、健康寿命をグッと伸ばすことができます。

猫ちゃんの「シニア期」っていつから?

一般的には7歳を過ぎたあたりからがシニア期と呼ばれます。
そして11歳以上になると、いよいよ高齢期へ。
ヒトに換算すると、60歳を超えたあたりでしょうか。

長生きする猫ちゃんも増えており、最高齢では38歳という記録も!
その子の体や心の変化に合わせた暮らしを考えることが大切です。

こんな変化、見逃していませんか?

毛がボサボサしてきた
体重が減ってきた
口臭が気になる
寝ている時間が増えた
高い所に登らなくなった

猫ちゃんは本能的に不調を隠す動物なので、些細な変化を見逃さない観察力が健康管理の第一歩です。

シニア猫に多い病気たち

慢性腎臓病:多飲多尿、毛並みの悪化、口臭など
甲状腺機能亢進症:元気だけど痩せる、落ち着きがない
糖尿病:痩せる、脱水、嘔吐
骨・関節炎:動かない、毛繕いをしない
歯周病や吸収病巣:食べづらそう、口を気にする
認知症:夜鳴き、徘徊など
高血圧・心臓病・腫瘍なども高齢猫に多くみられます

おうちでできる健康ケアの工夫

年に2回の健康診断で早期発見
日々の体調記録やチョットした変化に気づく習慣
水分補給の工夫
シニア向けのバランス食と適切な体重管理
無理のない運動と遊びを取り入れる
トイレや寝床を快適にしてあげる
グルーミングの手助け、歯のケアも忘れずに
視力・聴力の衰えに配慮した環境
ストレスを減らし日々の刺激を大切に
温度と湿度の管理、感染症予防も

飼い主さんの愛情が何よりの薬

年齢とともに不安が増えるのは、猫ちゃんも同じです。
だからこそ、毎日のスキンシップや声かけ、変化への配慮がとても大切です。
「見守る」だけではなく「ちょっと手を添える」ことが、シニア猫ちゃんの暮らしをグッと豊かにします。