若山動物病院ブログ
口の痛み
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。
今日は猫ちゃんの歯科処置がありました。
この子は以前から口内炎による口腔内からの出血や痛みがあり、定期的に歯科健診を受けながら口腔内のケアを続けてきました。

猫ちゃんでは、この子と同じように口腔内の痛みが強く出ているケースは決して珍しくありません。
痛みがあることで、ご飯を食べたりお水を飲んだりすること自体が負担になり、日常生活の質が大きく下がってしまうこともあります。
しかし口腔内の異常は見つけづらく、気づいたときには症状が進行していることも少なくありません。
口腔内に痛みを出す猫ちゃんの病気にはいくつかあります。
- 歯周病
- 口内炎
- 吸収病巣
- カリシウイルス感染症
- 猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)
- 悪性腫瘍
- 好酸球性肉芽腫群
痛みの原因はひとつとは限らず、複数の要因が重なり合って起こっていることがほとんどです。
〈 口腔内の痛みのサイン 〉
- 口臭が強くなる
- ヨダレが多い
- 口腔内から出血している
- 歯肉が赤く腫れている
- 口元を触ると嫌がる
- 歯ぎしりをする
- 食べるスピードが遅くなった
- 食べ方が変わった
- ドライフードを食べなくなった
- 口を気にしたり擦ったりする
- 前肢がヨダレで汚れている
- 歯みがきを嫌がるようになった
痛みによる辛い時間を少しでも減らし、多くの歯を残してあげるためにも、お家での適切なデンタルケアや定期的な歯科健診で早期発見・早期治療に繋げていきましょう。
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