若山動物病院ブログ
皮ふにできる「皮膚組織球腫」ってなに?

犬の皮ふにポコッとしたしこりを見つけると、何だろうと思いますよね?
そんなしこりのひとつに、皮膚組織球腫があります。
これは体を守るはたらきをする免疫に関係する細胞が増えてできる、しこりです。

名前は難しく聞こえますが多くの場合は良性なんです。
だから体のほかの場所へ広がってしまうようなタイプではありません!
ただし、皮ふのしこりは見た目だけで100%安全とは言い切れません。
では皮膚組織球腫の特徴を、チェックしてみましょう。
目次
皮膚組織球腫の「5つのサイン」
よくある特徴は・・・
- 若い犬(1~3歳)に多い
- 皮ふの表面にポコッとしたできものです
- 表面がつるっと見える
- 短い期間で目立ってくることがある
- 体のどこにでもでき、頭、耳、足、お腹など、場所を選ばない
見た目がイボやニキビに似ているため「放っておいていいかな?」と思いがちですが、注意が必要なできものなんです。
自然に消えることもある?
この病気の特徴のひとつは・・・
犬の体を守る力が働いて、自然に小さくなり消えることがある点です。
そのため痛みや出血がなく、見た目も典型的な場合は、すぐに手術をせずに様子を見ることもあります。
こんな時はすぐに病院へ!
- どんどん大きくなる
- 血が出る・ジュクジュクする
- 舐めたり掻いたりして傷になる
- 足の裏など生活の邪魔になる場所にある
似ているものにも注意!
皮ふのしこりの中には、見た目が似ていても中身が違うことがあります。
たとえば「肥満細胞腫」は、皮膚組織球腫とそっくりに見えることがあります。
そのため見落としを防ぐために、細胞や組織を検査する必要があります。
細胞診:細い針で細胞を少し採り調べる。
病理診:シコリを手術で取り調べる。
手術で取って病理診まで行えば、「本当に良性だったのか」がはっきり分かるので、大きな安心につながります。
お家で気をつけるのこと
しこりを見つけたら、お家では次のことを守ってください。
- つぶしたり揉んだりしない
- 舐めさせない
- 色や大きさの変化をメモする
- スマホで写真を撮っておく
まとめ
皮膚組織球腫は、自然に治ることもある「良性のしこり」です。
しかし見た目だけで「絶対大丈夫」とは言い切れない場合もあります。
「これ、放っておいてもいいのかな?」と迷ったら、早めに相談してみて下さいね!