若山動物病院ブログ
思ったより小さいなッ!
避妊手術では、どこの動物病院でも行われるので簡単な手術と思われがちです。
しかし実際には、そうではありません。
他の病気の時の手術と、全く同じなんです。
避妊手術では、どこの動物病院でも行われるので簡単な手術と思われがちです。
しかし実際には、そうではありません。
他の病気の時の手術と、全く同じなんです。
避妊手術は「卵巣」または「卵巣と子宮」を摘出します。
避妊手術を行うと卵巣がなくなるために、発情もなくなります。
もちろん妊娠・出産も無くなります。
また女性ホルモンに関連する病気も、抑えることができます。
これは体重が3kgの猫ちゃんと、7kgのワンちゃんの卵巣です。
思っていたよりも小さいと思いませんか?
卵巣は左右の腎臓の尻尾よりの方に、各1個ずつある小さな臓器です。
そして卵巣は、脂肪などに包まれています。
お腹の中には、生きていく上で重要な臓器がいくつも詰まっています。
卵巣はその中でも「種の保存と繁栄」に関係しています。
卵巣には将来卵子になる、原始卵がいっぱい詰まっています。
その中のいくつかの卵が育ち、排卵し受精すると受精卵は子宮に着床します。
そして妊娠という、大きな仕事が始まります。
卵巣は卵子の保存以外に「エストロゲン」と「プロゲステロン」の二種類の女性ホルモンを分泌しています。
これらのホルモンは妊娠をコントロールするだけでなく、免疫力を高めたり骨を丈夫にするなどの働きもしています。
でも動物の体って、すごく無いですか?
元々は「ひとつの細胞」だった受精卵が幾度も分裂し、体が作られていくんですよね!
しかも血液だ腸だと、幾種類もの組織が生まれ出てくるんです。
普通に考えると、分裂なんだから同じ細胞が幾つも作られると思いますよね?
でも違う機能のものが作られていくんです。
生命の神秘です!