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若山動物病院ブログ

雪を食べたら!

昨夜から雪が降ってます。
雪が降ると一面真っ白になり、広がる白銀の世界にチョット心がウキウキしてしまいます。

相当昔のことですが、5月の連休に雪が降り調子にのって遊んで大熱出したことがあります。
雪合戦して雪だるまを作ったりなど、「雪が降る=非日常」なので嬉しくて羽目を外しちゃってのこと、若かりしころの雪の思いです。

そう雪と言えばTVの中で、雪にカキ氷のシロップをかけて食べてたのを見たことがあります。
新雪はフワフワで、一見綺麗に見えるので食べてみたくもなりますよね?
私も雪を口にしたことがありますが、カキ氷とは違ったように覚えてます。

でも、雪って食べても大丈夫なんでしょうか?

雪は、川や湖、海などから蒸発した水分が結晶化して空から降ってきます。
その際に「エアロゾル」と言われる、空気中に漂うゴミがくっついきます。
しかも雪は空気中をゆっくり落ちてくるため、雪にゴミがくっつきやすいとも思いのですが・・・

雪には、このように空気中の塵やホコリ、PM2.5などのゴミが含まれています。
つまり「雪は汚い」ものなんでしょうね!

本日のドッグラン、雪が少〜し積もってます。

もし雪山で遭難したら、そんな雪でも水分補給と思い食べちゃうかもです。
でも実際には、雪をそのまま食べちゃダメだそうなんです。

雪は氷の結晶ですよね!
そこで実験です!

同じ重さの0℃の氷と100℃の熱湯を混ぜると、何度になるでしょう?
0℃の水と100℃の熱湯を同じ量を混ぜれば、50℃なんでしょうけど・・・
実際に0℃の氷と100℃の熱湯を混ぜでも、20℃にもなりません。

1グラムの水の温度を1℃上げるためには、1カロリーのエネルギーが必要です。
しかし1グラム0度の氷(雪)を0度の水にするには、約80カロリーものエネルギーが必要なんです。
つまり雪を食べたら、37℃あった体温がドット体が冷えちゃうんです。
場合によっては、低体温から死に至ってしまうんです。

もし雪から水分補給をするなら、火を入れて温めてから飲んだ方が良いんでしょうね!

ちなみアメリカ疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)の「Stay Safe During & After a Winter Storm」の部分で「 Do not eat snow because it will lower your body temperature.」と書いてあったのですが・・・
これは「雪を食べちゃダメ、その理由は体温が下がるから」と言う意味です。

雪を食べちゃダメは・・・!
雪が汚いもそうですが、体が冷え不調になってしまうのもあります!
ワンちゃんも雪を食べる事がありますが、気をつけて下さいね!