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若山動物病院ブログ

慢性の膵炎だった

慢性の膵炎だった

先生!
吐き気と下痢、しかもウンチには血や粘膜が混じっているんです。
そこそこに元気はあるんですが、食欲が無くて夜も寝ないんです・・・

このところ下痢や血便などの「ウンチのトラブル」での来院が多いんです。
寒暖の差など、季節的な影響も多いとは思うのですが・・・

そこでウンチの検査を行うと、腸内細菌に問題ありなんで
しかし問診での飼い主さんの話から、チョット疑問にも思うことがありました。

心臓に持病があるので、そこの問題もあるのか?
循環が悪くなってるのかなと思っても、舌の色は悪くならないし息苦しそうでも無いとのことである。

吐き気は、腸からくるのではということで・・・
腸内の細菌を整えるため、悪玉菌を減らし善玉菌を増やすことした。
当然だが季節性のことものもあるだろうから、そこの注意してもらうことも必要!

普通なら、これで良いと思うのだが・・・
やはり引っかかる。

そこで検査をしてみたら、あららっ「膵特異性リパーゼ」が高い!
「膵炎」である。

膵臓はインスリンやタンパク質の分解を助ける酵素を分泌している、臓器です。
膵臓はお腹の右側で、胃や肝臓、十二指腸に囲まれる部分に位置しています。

そんな膵臓が悪さしていたんですね!!

慢性膵炎は急性膵炎とは違い、症状が目立ちにくく気付かないこともあります。
また進行もとてもゆっくりな病気で、症状は食欲や元気が無くなったり下痢や吐き気などです。

つまり胃腸炎と思ったら、実は膵炎だったんですね!
似たような症状の病気って、いっぱいありますので簡単に考えちゃダメってことです。

ちなみ慢性膵炎の発症予防は、低脂肪食を食べさせることです。