佐倉市の動物病院なら若山動物病院|セカンドオピニオン対応

  1. ホーム
  2. 若山動物病院ブログ
  3. 齋藤と見る『TKG』

若山動物病院ブログ

齋藤と見る『TKG』

TKG食べてますか?

たまごかけごはんのことです。
Tamago Kake Gohan

たまに食べると美味し過ぎてびっくりしますよね。
たまごを生で食べられるのは日本くらいだそうです。
そして、スーパーでは常温保存が主流ですよね。あれにも理由があるんです。

日本は多湿の国ですから、冷蔵保存すると持ち帰る間に卵の表面に結露による水滴がついてしまう。

その水滴がたまご表面の汚染物を内部に浸透させてしまう危険性があります。
そのため、スーパーでは結露を防止するために常温で保存しているのです。

では、汚染物とはなんのことでしょう。

主にサルモネラという細菌のことです。
Salmonella Enteritidisが一番多いですね。

発育至適温度は35〜43℃で、10℃以下では発育しません。なので、たまごは家では冷蔵庫で保存するといいです。
鶏肉や鶏卵はもちろんですが、爬虫類、両生類、哺乳類も持っている細菌です。

日本では0.003%の鶏卵が陽性とされています。
令和4年では698人が食中毒になっています。

症状は食べたあと6〜48時間に発症し、嘔吐、下痢、38℃以上の発熱がみられます。
3ヶ月ものあいだ糞便中に排菌している場合もあるそうです。

たまごをよく見てみると生食可能期間や使用方法等表示が義務化されているので、2000年以降は食中毒が減っているそうです。意地でも生卵で食べたいというのが伝わってきますね。

また肉やたまごをしっかり加熱することでも予防は可能です。
75℃で1分以上の加熱です。できますね!

綺麗な薔薇には棘があるし、美味しい食べ物にはリスクがある。
心配性な私でも、小さい頃から食べてた生卵はなんにも考えずに食べてしまいます。

サルモネラは感染型の細菌といい、菌が死滅すれば食中毒は発生しません。
心配ならしっかり加熱することをおすすめします。

先日紹介した黄色ブドウ球菌は食品内毒素型なので、加熱しても食中毒になる可能性はあります。おにぎりなどは作ったらなるべく早く食べましょう。

それでは食中毒のないハッピーな生活を!
🤮