若山動物病院ブログ
新たな一歩
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。
病院犬ルーサーが緑内障を発症し、右眼の視力を失ってから約1年半が経ちました。
右眼の視力を失った後も左眼で周りを見ることができていたため、これまでと変わらず元気に過ごしてきました。
ところが1週間ほど前、突然左眼の視力も失われ、完全に目が見えない状態になってしまいました。
急に見えなくなったことで、最初は戸惑う様子もあり、歩くことに少し慎重になる姿も見られました。
今はスタッフと一緒に歩く練習をして、トイレへ行ったり、ベッドへ行ったりと、少しずつ新しい生活に慣れようとしています。
スタッフの足に体をぴったりとくっつけながら、ルーサーの体の大きさからは想像できないほどの小さな歩幅で、ゆっくりと足を進め、一歩一歩確かめるように歩いてくれます。
見えなくなっても、耳や鼻、体の感覚を使いながら、前へ進もうとする姿には、私たちも考えさせられるものがあります。
今のルーサーにとって一番安心できる場所は、自分のベッドです。

ベッドを探すときには、場所を確かめるように後ろ歩きでゆっくり探しながら戻ることがあります。
今まで見たことのない行動に、可愛らしく思いながら、一生懸命考えているんだなと感心してしまいます。
14歳になり、これまでとは少し違う生活が始まりました。
けれど、動物たちは私たちが思っている以上に環境に適応する力を持っています。
見えなくても楽しめることや、安心できる時間はたくさんあります。
ルーサーも今、新しい毎日を一歩ずつ歩いているところです。
これからも安心して過ごせる環境を整えながら、これまで以上に楽しい時間を重ねていけるよう、私たちも一緒に歩んでいきたいと思います。