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若山動物病院ブログ

口と歯の健康

6月の4日から10日は「歯と口の健康週間」です。
少しでも歯の寿命を延ばして、体の健康の保持増進に寄与することを目的としています。
これはヒトだけでなく、犬や猫にも同様のことが言えます!

そのような歯ですが、ヒトの永久歯は親知らずまで全部生えると「32本」です。
しかし犬はヒトよりも10本も多い「42本」。
猫はだいぶ少なく「30本」です!
このように動物種により、歯の本数が違います。

実は、哺乳類の基本的な永久歯の数は44本だそうです。
つまりそれよりも歯が少ないのは、必要が無いために退化してしまったんです。

犬や猫は成長に従い顎が大きくなるります。
そのため、乳歯のままだと歯と歯の間に隙間ができてしまい食べるのに問題が起きてしまいます。
そのため顎が成長しきった時に、永久歯に生え変わります。

しかし動物の中には・・・
ネズミのように一生に一回しか歯が生えない動物や、象やワニのように幾度も生え変わる動物もいます。
ちなみ象は6回、ワニは20回も生え変わるそうです。

そんな歯ですが、犬と猫では本数以外にも生息環境や食性による違いがあります。

まず牙の形です!
犬の牙は細長いのですが、猫の牙は短く湾曲しています。

また噛み合わせも、犬と歯では違います!
犬の歯は「咬頭(こうとう)咬合」と呼ばれ、上下の歯が重なり合うように噛み合っています。
これは骨などの硬い物を噛み砕くために適した嚙み合せと言われています。

猫の歯は「歯先(しせん)咬合」と呼ばれ、上の歯が下の歯の前に被さるように噛み合っています。
これは小さな動物を捕まえ、食べるのに適した形と言われています。

ちなみ犬歯は食べる以外に、下顎の位置を定める重要な役割を持っています。
そのため犬歯が無いと下顎の位置が定まらないだけでなく、顎の動きにも影響します。

口は生きていくためのエネルギーを作り出す食べ物を体内に取り込むための、大切な入り口です。
また口に中の住む歯周菌は、様々な病気を引き起こします。
そのため歯や口腔内の健康は、健康に大きく左右します。
少しでも歯の寿命を延ばして、体の健康を守りましょう!