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がん細胞って死なない細胞なんだ・・・

わんちゃん猫ちゃんなどの体は、多くの細胞が組み合わされてできています。
例えば、ヒトの体は約60兆個の細胞から出来上がっています。

それらの細胞には寿命があり、毎日相当数の細胞が死んでいきます。
そのため死んだ細胞を補うため、同じ細胞をコピーしなくてはなりません。

コピーには細胞の設計図であるDNAをコピーしなくてはなりません。
しかしそこで起こるのが、DNAのコピーミスです。

コピーミスは、長い時間かかり積もり積もったDNAの傷が原因とされます。
DNAの傷は、様々なことが原因となります。
当然ですが長生きすればするほど、DNAの傷は増えていきます。

ただコピーミスで生まれた細胞は、多くの場合は生きてはいけません。
しかしその中には死なずに増え続けてしまう細胞が生まれ出てしまうことがあります。
この「死なない細胞」が、がん細胞なんです。

この「死なない細胞=がん細胞」は、免疫細胞により退治されています。
しかしがん細胞は健康な細胞から生まれるため、がん細胞と健康な細胞と見分けづらいこともあります。
それでも免疫細胞は毎日毎日、生まれ出たがん細胞を見つけ出してはやっつけて健康な体を維持しようとしています。

ただ・・・
中には、免疫細胞の眼を潜り抜けてしまうものがいます。

がんの免疫療法は、このような免疫細胞の持つ力を利用した治療方法です!


この生き残った1個のがん細胞は、時間と共に増えていきます。
しかもがん細胞は死なない細胞ですから、増えて増えて増え続けて徐々に巨大化していきます。

たった1つのがん細胞ですが・・・
それが大きくなるには、それなりの時間が必要なのですが栄養を吸い取り超早いスピードで増えていきます。

しかも・・・
生まれた育った場所から別の場所へと移り、住んでいきます。

白い小さなポチポチは肺に転移した腫瘍乳です!

そんな「がん」も大きくなり過ぎると・・・
周囲の血管から栄養を十分に取り込むことができなくなってしまいます。
そうなると「がん」は栄養不足となり、その一部が死んでしまうのです。

これを「がん」のアポトーシス(apoptosis)と言います。
Apoptosisの語源はギリシャ語で、「枯れ葉が落ちる」という意味を持っています。

この死んでしまった部分は、ジクジクした潰瘍状態となってしまいます。
臭うし出血するし、超~痛々しそうです!

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