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若山動物病院ブログ

尿道閉塞

千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。

6月になり湿気と気温差の影響から、膀胱炎になってしまう子が多くなってきました。
膀胱炎になった際に注意してほしいのが、オシッコがちゃんと出ているか・出ていないか。

オシッコがちゃんと出ていない場合、2つの理由が考えられます。

  • 膀胱炎による残尿感から、膀胱内にオシッコが溜まっていないにも関わらず出そうとして出ない。
  • 何らかの原因で尿道が詰まってしまっていて、オシッコを出したくても出せない。

尿道が詰まってオシッコが出ないことを『尿道閉塞』といいます。
『尿道閉塞』はメスに比べて尿道が狭いオスに多く、特に猫のオスでよくみられます。

尿道閉塞
尿道閉塞により緊急入院になった猫ちゃん


尿道閉塞にはいくつかの原因があります。

  • 腎臓や膀胱内で形成された結晶・結石や剥がれ落ちた細胞などによる閉塞
  • 炎症や感染症、遺伝や腫瘍による物理的な尿道狭窄や閉塞
  • 腹腔内腫瘍や便秘などによる膀胱・尿道の圧迫

この中でも特に多いのは、形成された細かな結晶が尿道に詰まってしまうことです。

結晶
顕微鏡でみたオシッコ内の結晶

尿道が詰まってしまうと、オシッコが腎臓へ逆流して急性腎不全や尿毒症を引き起こし、最悪の場合はそのまま亡くなってしまうこともあります。
そうならないためには早期発見が大切。
しかし、尿道閉塞の症状は膀胱炎の症状とも似ているため、注意深く観察することが必要です。

〈 尿道閉塞の症状 〉

  • 何度もトイレに行く
  • オシッコが少ししか出ない、または全く出ない
  • 血尿をしている
  • トイレ以外の場所で排尿ポーズをとる
  • トイレで鳴き叫ぶ
  • 陰部を舐めたり、気にする素振りがある
  • 元気・食欲がない
  • 嘔吐


尿道閉塞は緊急性の高い疾患の1つです。
過去に膀胱炎や尿道閉塞を経験したことがある子は特に注意が必要です。
何らかの症状が見られた場合には自己判断せず、お気軽に病院へご相談ください。

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