若山動物病院ブログ
治療の時期が大切・・・
「慢性腎不全」と診断されちゃってる猫なんです。
「幹細胞療法」を受けてみたいのcですが?
この頃、こんな依頼が増えています。
慢性腎臓病とは「3ヶ月以上持続する、片側または両側の腎臓の構造的・機能的異常」とされています。
しかも一般的には治らない病気、とも言われています。
しかし最近では治療の選択肢の一つとして、幹細胞療法が行われるようになってきました。
しかし・・・
ここに問題点があります!
それは幹細胞療法を行う時期んなです。
かかりつけの動物病院では・・・
定期的な点滴や家庭で皮下点滴、色々な薬やサプリもやってるんです。
でも良くならないし 、もうやることも無くなってしまった、
でももっと何かできることは無いのかかと思って・・・
藁をも掴む思いと言うのか・・・
慢性腎臓病の治療方法として辿り着くのが、再生医療である幹細胞療法なんです。
しかも幹細胞療法が慢性腎不全の状態の猫ちゃんの、救世主のように思っているんです。
幹細胞療法は、慢性腎臓病の治療方法の一つであるだけなんです。
猫ちゃんの慢性腎臓病は、その重症度により1~4のステージに分類されています。
ステージが上がるほど、腎臓の状態は重症となっています。
問題と言うのは、幹細胞療法依頼時のステージなんです。
幹細胞治療は・・・
腎臓の炎症や線維化を抑え、腎臓の機能を改善する働きを持っています。
そして幹細胞療法は重症度が高いより、まだ腎臓の機能が残っている段階で行う方が効果が期待されます。
この段階はステージ2~3(軽~中等度)の腎臓が破壊される前の状態です。
この段階で幹細胞療法を行えば症状の改善と進行を遅らせ、生活の質(QOL)の改善も期待できます。
重症度が高い状態になって
しかも腎臓の機能が最悪な状態になってからの依頼が多いんです。
もちろん、この段階でも幹細胞療法は行えます。
また、それなりの効果は実感できます!
でもどうせ幹細胞療法を行うなら、どうにもならない前に行えば・・・
そう思うことが、しばしばあります!
幹細胞療法を行う前は・・・
元気や食欲が無く寝てばかりの子が、治療後は元気・食欲がUPし表情も良くなった!
このように幹細胞の治療には効果はあるんだよね〜
と思うのですが・・・