若山動物病院ブログ
歯周病
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の千明です。
10月になり、気温がグッと下がってきました。
寒くなるこれからの季節は自然と飲水量が低下し、膀胱炎や便秘などさまざまな病気を引き起こしやすくなります。
飲水量の低下で引き起こされる病気の中で注意しなければならないのは『歯周病』です。
『歯周病』とは歯肉が炎症を起こし歯周組織が破壊されていく病気です。
歯周組織は歯肉の中にあるので病気の進行は外から見ることができません。
つまり、外から見て歯周病だとわかる頃には歯周組織はかなり破壊されているということです。
犬・猫の口腔内には数多くの細菌が暮らしています。
飲水量が低下すると歯周病菌が増加しやすくなり、歯周病を悪化させてしまいます。
歯周病菌は口の中だけでなく、鼻炎や肺炎・その他の呼吸器感染症・心臓病・腎臓病などさまざまな病気の原因になります。
歯周病菌の中には歯肉や骨などの歯周組織を破壊してしまう種類もあり、一度破壊された歯周組織は治療をしても元の状態に戻ることはできません。
歯周病を悪化させないためには、定期的な歯科健診が大切です。
口腔内の状態をしっかりと確認することで、お家の子に適したケア方法を知ることができます。
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