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若山動物病院ブログ

子宮内膜炎だった

生後半年を迎えようとした頃に、発情期が始まったのかと思ったら・・・
不正出血、しかも血混じりのオリモノが出るようもなった。

まだ生後1年にも満たないのに・・・
そう思いつつチェック!

そうなんです、ワンちゃんには怖〜い子宮の病気があります。
検査の結果は「子宮内膜炎」

こんなにも若いのに・・・・

しかも初回発情と言って良いのか、発情と無関係なのかと言う状態での発症です。
子宮内膜炎は子宮の中に細菌が侵入し、炎症を起こしてしまう病気です。
また女性ホルモンの分泌異常が原因となることもあります。

子宮内膜とは子宮の内側を覆っている、妊娠や胎児に大きく関わっている組織です。
この子宮内膜は卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)の作用により、妊娠しやすい状態になります。
この子宮内膜が炎症を起こしたのが、子宮内膜炎です。

症状としては・・・
微熱や不正出血、膣からのオリモノ、お腹が張ったり、お腹の痛みなどです。

子宮内膜炎を起こるのは大腸菌が原因とされてるため、まずは抗生剤を使用します。
場合によっては膣内部から採取した菌の培養検査を行い、抗生剤を選ぶこともします。

子宮内膜炎は再発してしまうこともある病気です。
しかも場合によっては子宮蓄膿症にもなってしまいます。

薬で症状を抑えることが出来ましたが、まだ1歳前。
そこで再発のことも考え、手術で子宮と卵巣を取ることになりました。
いわゆる不妊手術です!

今回の場合は初回発情かと思ったら何でか子宮内膜炎だった、そんな症例です。

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