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若山動物病院ブログ

去勢手術

睾丸は精巣とも言われている、動物のオスが持つ生殖器の一部です。

それってさ・・・
ひょっとして、魚じゃ白子ッて言うところ?

その働きは、精子を作り男性ホルモンを分泌することです。

睾丸はとても敏感な組織で、体温より低い温度で最もよく働きます。
そのため体から離れるように、体の下にぶら下がっています。
もし温度が下がり過ぎると筋肉が縮み、睾丸が体の中に入り込むようになり睾丸の温度を調節しようとします。

睾丸でつくられた精子は「精巣上体」と蓄えられます。
そこで精子は運動能力と受精能力を得ることができるようになります。

多くの飼い主さんは、この睾丸を除去してしまう「去勢手術」を望みます。

体重が5kgくらいのワンちゃんの睾丸(精巣)です。

オスには決まった発情期はありませんが、発情しているメスに出会えうと発情します。
そのため発情によるトラブルも減ります。
また前立腺肥大を防ぐこともできます。
このように去勢手術によって生活の質の改善や、病気の予防が期待できます。

ただ去勢手術をしてしまうと、もう繁殖には使用できません。
またホルモン量の変化などから、太ってしまう場合もあります。
当然ですが、手術時の全身麻酔のリスクもあります。

去勢手術は生後半年くらいか、それ以前に発情のような行動が見ら流ようなら行います。
ただ全身麻酔を行うには、手術前の検査をしっかりと行いリスクを減らす努力は惜しみません。