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若山動物病院ブログ

糖尿病には隠れ病が!

ワンちゃんや猫ちゃんの糖尿病では、併発症を引き起こしていることが多々あります。
その結果、糖尿病のコントロールがうまくいかないこともあります。

糖尿病には1型と2型がありますが、わんちゃんの場合にはインスリン分泌が悪くなってしまう1型糖尿病が多いとされています。
ちなみ2型はインスリンの効きが悪くなってしまうことで起こる糖尿病で、ワンちゃんより猫ちゃんに見られます。
ただ猫ちゃんの場合には、2型よりも慢性膵炎による糖尿病がとても多いとされています。

慢性膵炎は急性膵炎とは違い激しい嘔吐や腹痛などの症状が認められず、元気や食欲が無くなったり戻ったりする程度の症状であるため、見逃してしまうことがあります。

膵炎は膵炎マーカーである「膵特異的リパーゼ」を測定することでわかりますので、疑わしい時には検査をします。
もし膵特異的リパー ゼの測定結果が出るまで時間がかかるような場合には、リパーゼやC反応性蛋白(CRP)などの検査から仮診断を行います。

糖尿病の原因には慢性膵炎、つまり糖尿病の裏には慢性膵炎が潜んでいることがあります。
また副腎からのホルモンが過剰に分泌されるクッシング症候群が隠れいてることもあります。

クッシング症候群の症状は、糖尿病によく似ているため注意が必要になります。
これらの病気は糖尿病のコントロールを難しくしたり、病状を悪化させてしまうこともあります。
当然、糖尿病にはインスリン注射が必要になります。

ちなみストレス性の病気でも、糖尿病のコントロールが難しくなることがあります。